教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

藤原先生 今度はPTA廃止へ

2008-03-23 21:22:26 | 文化・芸術
毎日新聞(3月23日2時32分配信)によると、

進学塾講師による有料受験対策「夜スペシャル」を実施している東京都杉並区立和田中(藤原和博校長)が来年度、PTAを廃止することが分かった。保護者は、地域住民らボランティアで構成している「地域本部」に参加し、「地域全体で生徒を支える仕組みにしたい」(藤原校長)という。公立学校のPTA廃止は全国でも例がなく、新たな論議が起きそうだ。

☆こういうのもありだろうが、持続可能性はどうなんだろう?さしあたりそんなの関係ねえ。新しいことやんなきゃって感じでしょうか。選択肢としてはありはありだけど。

☆経済特区なんてしちめんどうくさいことはスルーしよう。実質、アメリカのチャータースクールやってしまおうということだろうか。

☆4年ぐらい前に見学に行ったチャータースクールは、保護者のボランティアの時間が義務付けられているところも多かったなあ。

☆にしてもなんだろう、藤原先生の行動力。議員になったほうがよいような・・・。朋友たちもすでに立候補して当選していることだろうし。

☆それにしても、タレントやテクノロジー、トラスティーシップのような理念が何もないのに共同体的に動いている地域という名の保護者集団はどんなメンバーなのでしょうね。

☆パラノイア的モダニズムの極地に到っているのか。逆に硬直化したモダニズムを脱構築しようというスキゾなポストモダニズムのうねりなのか。

☆すくなくともアナーキーではないな。トラディショナルでもない。やっぱりポストモダンでもないだろう。ネオコン???まさか。PTAの地域化によって、謝礼や交通費もでるように運営するというからには、PTAの民営化?教育の市場化をまず保護者と子どもの受験勉強の部分から実験しようというのか。

☆教師はどうするんじゃ?やはりこれは公立学校の民営化という路線。かつての地域の回復なんて雰囲気もあるが、かつての地域は国の傘下だから、実はもともとない。市民社会が日本にはないからね。あるのは官僚社会と企業社会。市民社会的ボランティアは、本当の意味でない。

☆官僚社会内ボランティアはあるが、それはボランティアだろうか?いずれにしても藤原先生は、日本の社会の成り立ちを暴露することになるなぁ。それが本意だなきっと。これからのことは、その後で誰かが考えるということだな、きっと・・・。