教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

県立並木中等教育学校の合格発表の言説

2008-01-24 08:56:40 | 文化・芸術
産経新聞(1月24日7時50分配信)によると、

茨城県つくば市並木に今春開校する県内初の公立中高一貫校、県立並木中等教育学校の合格者発表が23日行われ、男女各60人、計120人が合格した。12日の入学試験には定員120人に対し852人(男子369人、女子483人)が受験。7.1倍の狭き門を突破して“一期生”が誕生した。

☆公立の中高一貫校の入試は「適性検査」という言説・表現を使う。合格できなかった生徒は「不適性」?ということか。

☆またメディアの言説もいただけない。「狭き門を突破・・・」というのは、いわゆる入試で使うのでは。

☆公立中高一貫のタイプはあってよい。しかし、従来型はそのままにしてつくるのは政策上間違い。この競争原理は市場の原理に反する。多様なタイプがあってこそ市場の原理が働く。

☆私立中高一貫校もいろいろなタイプがある。独自の教育哲学を普及するトラディショナルスクール。大学進学実績を目標とするエリートスクール。時代のニーズと普遍的な理念を融合させ、クオリティライフを生み出すクオリティスクール。国を背負う寛容で改革型リーダーを輩出するエクセレントスクール。

☆全国学力テストをやっているのだから、すべての中学が適性検査をやってはどうか。その結果をみて、中学を選ぶ。中学が選ぶのではない。それには各中学が同質ではダメだ。特色をつくるのは当然。そのうえで、生徒と保護者側が選ぶ。もうそうい時代だろう。

☆経済活性も間違いない。