教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

公立中高一貫校の表現固定

2008-01-15 08:33:31 | 文化・芸術
毎日新聞(1月13日12時1分配信)によると、

県立初の中高6年間の一貫教育校として4月開校する県立並木中等教育学校(つくば市並木)の入学試験が12日、同校など市内2会場であった。募集定員120人に県内の小学6年生852人(男子369人、女子483人)が、倍率7・1倍の狭き門に挑んだ。

☆公立中高一貫校の多くは初めは倍率が高く、騒がれる。

試験は、筆記による2種類の適性検査(各45分)と、5人1組のグループ面接。県教委によると、適性検査は「基礎的・基本的な内容の習得度とともに、思考力、判断力及び課題を発見し解決する力などをみる」という内容。面接の内容は発表していないが、受験生の話では、地球温暖化問題について意見を求められたという。 

☆適性検査はたいてい2種類。グループ面接はちょっとした違いか。ずれにしても論述や口頭試問で正解が必ずしも1つではない問題を考えて発表する問題という点で、どこの公立中高一貫校も共通している。


受験生の母親は「私立は授業料が高いので考えていない。娘は落ちたら一般の公立中に行く」・・・別の母親は「高校受験をしなくて済む。公立なのに大学受験を見据えた授業をやってもらえるので進学に有利では」と・・・。

☆学校選択者の選んだ理由などはほぼこのような模範回答だ。ある塾の責任者は

「私立向けに勉強してきた児童が有利だった」とみる。・・・「自分で調べて答えを導く能力があり、文章を書くことにも慣れている児童を求めている。私立中受験向けの勉強をしていたり、他県の公立中の入試問題を解くといった対策が必要だ」と分析する。

☆これも固まってきた見識である。先の母親の切なる思いは、こうして経済格差の前に打ち砕かれる。公立中高一貫校の適性検査の中身は、はやくも変えなかえればならない。

☆いわゆる入試ではでないような問いかけを。30秒のコマーシャルをマンガでつくってみよう。テーマは平和。音楽も加えてねとかなんとか。