教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

デビット・ロックフェラー世界を語る[03]

2007-11-07 17:10:35 | 文化・芸術
デビット・ロックフェラー世界を語る[02]のつづき。

★マックス・ウェーバーの影響は?

①デビッド・ロックフェラーの祖父はプロテスタントの信者で、倹約家だった。
②ウェーバーの指摘は一理ある。
③祖父の座右の銘「好機は責任を伴う」

★与えられたタレントを伸ばすのは、キリスト教の教え。倹約・勤勉・勤労はWASPの基本的な考え方でもあろう。この発想があるからこそCSRという発想も生まれるのだろうが、日本の企業家にはあるだろうか。

★もちろんある。渋沢栄一の「論語と算盤」がそれだ。経済道徳合一説ともいうが、今の日本にもそれは継承されているのだろうか。法令遵守は倫理なのか単純に業界の利益を守るためのものだろうか・・・。

デビット・ロックフェラー世界を語る[02]

2007-11-07 08:01:29 | 文化・芸術
デビット・ロックフェラー世界を語る[01]のつづき。

★グローバル化は、米国一極体制を終焉させるか?

①米国が作ってきた自由主義経済がグローバル・スタンダードになるということ
②ロシアはかつての旧ソ連のような影響力を持つ
③中国はいずれ米国と肩を並べる
④資源と資本を持っているブラジルも台頭する
⑤世界各地で新たな企業家が生まれる。それは世界経済にとって健康的なこと。

★しかしながら、米国における企業家誕生との違いはなんだろう。それは米国には企業家に報いるシステムが法的にも政治経済的にも文化的にも整備されているということ。

★企業家になれるチャンスがそれだけ多いという、企業家創出の知的財産=ソフトがアメリカの今後の自由主義経済を強化するビジネスということか。この整備をした都市や国にクリエイティブ・クラスの人材は移動する。まさに創造都市、創造国家の競争が激化するということだろう。