クラシック 名盤探訪

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北海道、厚岸から霧の別寒辺牛湿原・霧多布湿原・釧路湿原を巡る

2011年08月06日 | 歴史・旅(国内)
コース満足度★★★★★ 6月12日~14日
JR釧路駅 → 厚岸望洋台(厚岸湖)→ 厚岸水鳥観察館 → 別寒辺牛湿原 → 厚岸郷土館 → 国泰寺 → 愛冠岬展望台 → 原生花園・あやめヶ原 → 涙岬・立岩 → 琵琶瀬展望台 → 霧多布湿原センター → 霧多布湿原 → アゼチ岬 → 霧多布岬 → ノロッコ号<釧路駅~塘路駅> → 塘路湖 → 釧路湿原駅・細岡展望台(釧路湿原)→ JR釧路駅
 
北海道へ行く機会があるたびに湿原めぐりに挑戦しているが、今年は東方面の釧路・霧多布湿原を訪れる。
釧路からレンタカーで一路厚岸を目指し、厚岸湖を望む絶好のポイントだという厚岸望洋台に降り立つ。
次に訪れた厚岸水鳥観察館から眺める別寒辺牛湿原は、本当に湿原らしい湿原の姿を見せてくれる。
 

今回は時間が無くてできなかったが、別寒辺牛湿原はカヌーで下った方が湿原の良さを心から感じさせてくれる所のように思う。
厚岸郷土館の見学が主目的で、たまたま近くに国泰寺という寺があるので寄ってみようという事だったが、いざ行ってみると史跡国泰寺跡の碑と国指定史跡の旨を示す説明板があり、読んでみると次のような興味深い内容が書かれている。
「・・・国泰寺は、和人の定着・蝦夷地の教化を行うために、文化元年(1804)に建立した蝦夷三官寺(様似の等澍院、有珠の善光寺、厚岸の国泰寺)のひとつで、第11代将軍徳川家斉の直願寺として造営された・・・」とある。
  

古びた佇まいの門構え、苔むした庭の雰囲気などは奈良や京都でもそう出会えるものではないので、北海道でこんな体験が出来たことに驚くというか、小さな感動を覚える。
 

境内には三十三観音霊場があり、その先には天保13年(1842)に6世住職香国が寄進を募って建立した約3mの仏牙舎利塔が置かれている。
門には徳川家の勅願寺であることを示す葵の紋が彫られているのが、歴史の重みを感じさせてくれる。
 

国泰寺の先にある愛冠岬展望台からの厚岸湾の眺めは雄大で、霧の発生が無ければもっと素晴らしいのにと思ってしまう。
展望台へ行く道の途中で、野生の鹿が逃げる様子もなくこちらを眺めている。
 

車を霧多布のほうに進めると、原生花園・あやめヶ原の看板が見えてくる。
6月中旬ではあやめの時期には早いようで、まだ花は見ることが出来なかったが、ホームページなどの写真を見てみると、最盛期の花の素晴らしさが偲ばれる。
 

目的地の霧多布湿原センターに到着、湿原のパンフレットをもらってまずは歩くところを確認する。
木道を歩ける場所が四ヶ所ばかりあり<やちぼうず木道(500m)、琵琶瀬木道(往復1km)、奥琵琶瀬木道(200m)など>、距離もそんなに長くないので全部歩くことにする。
アゼチ岬からの夕日の眺めが素晴らしいらしいが、とにかく霧が発生してそれどころでない状態なのが残念。
 

灯台の脇を抜けて少し進むと、カモメの群れと一緒に霧多布岬の先端が見えてくる。
この岬は正式には湯沸岬(とうふつみさき)というらしいが、霧に覆われることが多いので、やはり霧多布岬のほうがしっくりする。
岬の先端には松浦武四郎の歌碑があり、字が達筆で読めなかったので調べてみると、「かねてより あらきしほ路と きいたふの 島根にたかく よする志らなみ 」と詠っているらしい。
 

釧路湿原はノロッコ号に乗って行かなくてはと、釧路駅から列車に乗って塘路駅までゆっくりと進む。
塘路からカヌーで釧路川を下るのがお勧めコースなのだが、雨が降ってきてしまい、塘路湖を眺めるだけとなってしまう。
 

湿原全体を見渡したかったので、釧路湿原駅に降り細岡展望台へと向かう。
ここからの釧路湿原の眺めは雄大で、天気の良い日にもう一度という気持ちにさせられる。
釧路からの帰りの電車は「JRスーパーおおぞら」で、トンネルでの事故がもう起らないよう祈りつつ札幌へと向かう。
 
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