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手打蕎麦 むとう

2007年11月01日 17時02分25秒 | 食べ物


 ああ、三日月と同じ風情だよなあ、としみじみ。
 三日月はこの春まで八重洲の富士屋ホテル脇にあったお蕎麦屋さん。ネウマ譜がインテリアとして飾ってあったり、蕎麦もおいしいが、雰囲気もたいそうよかった。
 こちらは同じ八重洲と言っても三越の方。住所で言うと日本橋室町1丁目にあたる。


 店内は少し暗めで雰囲気がいい。しかし、各テーブルの上には照明があるので手許は明るいし、料理ははえる。この照明は最近のしゃれた蕎麦屋さんに多い。
 行ってみたら、夜はおまかせコース(7000円)のみの設定。一緒に行った友人がその後飛行機で帰らないと行けないので、だめもとで尋ねてみる。そうしたら、せいろかおろしそばのようなものでしたらできます、とのこと。親切である。


 蕎麦は十割の手打ち。十割でこの歯ごたえは素晴らしい。
 つゆは強すぎず穏やかなお味。もちろん、蕎麦を受けとめるだけの強さはある。
 うまいっす。
 薬味はネギとわさびと大根おろし。丁寧におろされたわさびは香りがよく、蕎麦と相性がいい。ああ、うまい。
 名店盛りではなく、量もちゃんとあるが、うまいのであっという間になくなってしまう。


 頃合いを見計らって出された蕎麦湯。
 そうなんだよねえ。いつも思う。蕎麦湯って、最初薄くて、最後濃厚になるんだけれど、あれどうにかならないかなあ、と。で、湯桶を振ったりして、こぼれてやけどしたりしていたのだけれど、ここは竹のスプーンがついてきた。かき回してお飲み下さい、とのこと。
 気が利いてます。
 うまい蕎麦を愉しみ、濃厚な蕎麦湯に舌鼓を打ち、八重洲の夜は更けていく。
 ああ、いい店でありました。



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