もともと人々が集まりやすい地形ゆえか、暗渠筋に商店街が広がっていることは多い。しかも、古くからの商店街が多いため、どこかしら馴染みのある風情が漂い、歩いていてとても楽しい。
椎名町駅近くの長崎神社。その名前は明治以降のもので、もともとは十羅刹女社と呼ばれていた。つまり法華経という仏教経典に登場する十羅刹女を祀った神社。それをおかしいと思う感覚は明治以降に作られたもの。
西南西にまっすぐ流れてきた川筋はこの神社で急に流れを変え、西北へ向かう。つまりこの神社は岬に建てられているわけ(アースダイバーっぽいよね)。
たぶん西武線が川筋をぶっち切って通ってるように思う。西武線のすぐ横から始まる谷端川緑道。この緑道は、西武線椎名町駅そばから、JR埼京線板橋まで延々続いていて楽しい。石神井川の散歩道も大好きだけれど、ここもなかなかいいね。
暗渠筋でよく見る銭湯。ほかに、美容院(理容室)、クリーニング店、豆腐屋さんなども暗渠筋商店としてよく見かける気がする。お、またクリーニング店か、おっす、などと気軽に声をかけている自分がいる(もちろん、心の中で、だ。クリーニング店に向かっていきなりいかりや長介っぽい振る舞いをしても奇異なだけだということはぼくにもわかっている。分別盛り。いや、ごめん、言い過ぎ。街中でいかりや長介の真似をしないことをこれだけ自慢してる自分が少し悲しい)。
立教通りと交差するところにある西池袋マート。ホーチミンあたりにありそうな商店佇まいがとても好き。このまま暗渠の緑道を進むと国道254号線にぶつかるのだけれど、その角にあるのが、ラブホテル1でバサバサしたホテル。
そのホテルの向かいに昔は住宅展示場があって、池袋近くにこんなもの建ててるってすごいな、と思っていた(今はドン・キホーテになっちゃったけど)。