行きつけの自転車屋さんの目の前にある道祖神。
おしゃもじを持っている。おしゃもじさまと呼ばれ、子どもの夜泣きや風邪を治してくれる神として知られる。おしゃもじさまは結構ポピュラーな存在で、各地におしゃもじさまを祀る習俗は存在する。
でも、それはそれ。あまりにも言葉が近い石神なので「しゃぐじ」と関連、あるいは習合したのではないか、とぼくなどは思う。池袋のこの辺は縄文時代の岬にあたる。現在でもおおくの寺社、墓の立地は実は縄文時代の岬に多い。このおしゃもじさまもいつしか道祖神として子どもたちの守り神(あるいは塞の神)に祀られたけれど、来歴の古い岬神であるかもしれない。
暗渠を歩いていると、そういうかつての岬に祀られている寺社に多く出会う。
ミサキとはこの世界のサキに他ならず、そこで世界の内と外が出会い、豊穣がもたらされる。ミサキに相当する多くの部分から男性器状の石器が出土するのも、そのことと無関係ではない。普通に池袋を散歩していても、面白いものに出会えるものだ。
それにしても、伊東美咲、パチンコ屋と結婚かあ(岬=美咲の連想か?)。なんだか女優のポジションも、芸能人の立ち位置も、半端な人だったなあ。