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松戸市立博物館

2008年11月22日 00時41分14秒 | 観光
 地図で調べたら松戸は近かった。たぶん30km以内。往復しても、たった60km。楽勝である。松戸市立博物館で開催されている「縄文の東西」に行かなくてはならない。去年の暮れ、諏訪に行って以来、縄文はぼくのキーワードなのだ、と先日も書いた覚えが、デジャビュ。
 いつもの荒川を少し下って常磐線沿いに進む。で、ほんと毎回毎回で自分でも飽きちゃうんだけれど、道を間違う。今回はね、ぼくの責任でもない。なにしろ幹線道路が走りにくいのだ。道が狭い上に、でかいトラックが我が物顔でばんばん走ってる。交通量の少ない裏道を行こうとして迷ってしまったのだから、今回の迷子は日本の道路行政の失策によるものと断言してもいいだろう。
 ま、とにかく、そんなこんなで松戸市に入り、ようやく21世紀の森と広場に到着。しかし、道路の向こう側に市立博物館が見えているのに、渡れない。信号がないし、第一、中央分離帯に柵がある。


 どういう意図かしらないけれど、横断歩道一つ作ればいいものを、わざわざでかい地下広場を作り、エレベータを設置して、地下トンネル掘って道を横切らせている。

 で、博物館で展示を見る。いやあ、これが素晴らしい。押出遺跡の彩漆土器なんて鳥肌立っちゃいます。素晴らしい。多くの土器に水を表す波状の紋様や蛇を表す三角紋が見られる。この水や蛇の紋様は日本の縄文土器に特徴的なものではなく、全世界的なものであることはミルチャ・エリアーデの著作を読むとよくわかる。この蛇(龍)=水神信仰は、宗教のもっともプリミティブなものから延々と続いている。諏訪の神もまた竜神(蛇)なのであった。
 館内の人たちがみな親切。なんだか恐縮してしまうほど。


 博物館の外に出るとそこには縄文期の竪穴式住居が3基。1つが公開されていたので入ってみたら、係の人が中で火をたいて見せてくれていた。いい具合にけぶっていて、火の上にあった編み棚の上に保存食を置いておくというのがとてもよくわかる。薫製になるんだな。この人もそうなんだけれど、ほんとに、ここの人たち(みな女性)は、なんだかすごい。仕事を楽しくやっているから、こちらにも楽しく接することができるのだろうか、とにかく、おもてなしの心満載である。ありがとう。
 それでこの21世紀の森と広場がまたいいとこなんだ。松戸好印象。
コメント (2)
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