毎日が観光

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弁天洞窟

2005年07月05日 08時35分13秒 | 観光
 「なんて言ってだまして来たんだろう?」
 車を停めていると、小さな娘とお父さんが寺に向かっている。場所はよみうりランドのすぐ近く、真言宗豊山派の威光寺。

 娘はなにか楽しいところに連れて行ってもらえると思っているらしく、スキップしている。事前の説明が不十分なままここに連れてきたとしたら、間違いなく帰ったらもめるよ、お父さん。インフォームド・コンセントは大切です。
 で、ここになにがあるのか、というと弁天様を祀った洞窟があるんです。以前田谷の洞窟に入って以来、洞窟フェチと言っても過言ではないくらいの洞窟好き。人一倍怖がりで、とくに洞窟と水(水道塔とか地底湖とか)に対しては生理的・実存的恐怖心を抱いているわたくし。それなのに、いや、それゆえにか、引き寄せられてしまう。人類学の生きた見本である。
 入窟料はろうそく込みで300円。ろうそくがないと真っ暗。案の定、先に入っていった親子連れが出てくる。出てくる、というか、転がるように逃げる娘とあとを追う父、という図。
 
 さ、入ってみよう。中は本当に真っ暗。何も見えない。ろうそくなんかじゃ光が届かない。辛うじて前が石なのか、道なのかがわかる程度。ここを堪能するためには、決して懐中電灯なんていう無粋なものを持って行ってはいけない。背中にじわじわとわき出す冷たい汗を感じながら進んで欲しい。しかし、写真が撮れないので、フラッシュを用いる。
 
 う~ん、何があるかはわかるがフラッシュをたいちゃうと、雰囲気は一切伝わらない………。
 そしてクライマックスは、ここ。
 いいですか、目を閉じて想像の翼を大きく広げて下さい(あ、それじゃ読めないか)。
 辛うじて前が見える程度の真っ暗な洞窟。踏みしめた足が、今までとは違う感じがします。そう、下がびしょびしょなんです。う。なんかいやな雰囲気。壁に何かありそうな感じがします。壁に近づいていきます。
 壁から至近距離まで近づかないと見えません。
 そして見えた瞬間………


 もお、冗談じゃないわよ、とあまりの状況におかま言葉になってしまうほどの衝撃。しかも巨大。確かに弁天様と蛇は切っても切れない関係だが。さっきの小さな娘さん、これ見たかなあ。見てないといいなあ。
 しかしありがた山といい、よみうりランド周辺(よみうりランドそのものもだ)は不思議なところだ。
コメント
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