今日yahoo のニュースを読む機会が有った
日本の物づくり、まだまだ捨てた物では無いことを知る
以下のサイトはその記事のコラムです。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120424-00000001-president-bus_all
今から18年程前、会社の命により海外での生産設備の据え付けに加わった事が有る
現地での事前調査は生産設備を購入するユーザーに於いて始まり、設備据え付けに
関するものは全て当社で行った。
まず、設備の輸出に関して立ち塞がったのが、戦略物資管理と言うもの
中味は「ココム」(1993年廃止)に似た様な物で、お隣の国の様に何をしでかすか
分からないような国の指定が多い。
当時コンピューターは今の様な高性能でコンパクトでは無く、うちで組みこまれていたもの
は「ミニコン」と呼ばれていて、当時は制御機器としては高性能のもので
まずはメーカーに戦略物資に該当しないと言う照明を作って貰う事でしたが
なかなか、許可が降りず焦ることしばしばでした。
そして、測定装置で有る為に校正の「トレサビリティー」が必要です。
次は船便で送る為の手続き、装置のオーバーホール、梱包は仮梱包を行い
専門の梱包屋にお任せしました。
何もかも終わった時にはホッ
数カ月後現地に赴きセットアップを行いました。
電源事情は良く無く、停電、電圧降下は茶飯事、これでは装置が壊れます
社員はプライドが高く、トラバーユでスキルを磨き自分を高く売り込む事を生きがいと
とする風土の国、次に行った時には、もうその彼は居ない事が多い。
これでは、技術を教えること自体が損、日本人としての思考では気が狂って来ます。
彼等は、自分は装置を動かし生産を上げる事が仕事で有ると言う
しかし、安全装置の不具合で停止している装置を、安全装置を止めて動かす事を
何のためらいも無く実行する。
それでは、作業担当者が重大事故を起こしても良いのですかと言っても
私は動かすのが仕事だと、国民性が違うので口で言っても分からない。
仕事に付いて、この様にすれば楽で仕事が早くなると説明しても、自分の仕事は
時間内にこの仕事を済ませれば良い、早く終わっても他に仕事が無い、と来た。
この様な国では、人件費は安いかも知れないが、生産性、品質に置いての期待は
持てない。
次はお隣の国へも同じ様な進出が行われた。
この国の人間性はとても馴染めなかった、全ての事に対して監視の目を緩める事が出来
なかった。
驚くほど頭の良い人もいるが、狡猾な人間性を感じる事が多かった。
それは、始めて行った日に現地の駐在員の奥さんが、大豆は紙を丸めて色付けし
米には砂を混ぜて、増量している事が有ると教えられた事に起因するかもしれない。
現地調達の部品にしても、まるでおもちゃと同様の作りであり、目パチクリさせた。
このよう経験を踏まえて見ると、yahooのコラムは的を得た思考で有ると
私は思った次第だった。