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屋久島はパワースポット

2016-06-13 10:34:58 | ブログ

ここのところ少し元気のない焼酎ですが、まじめにしっかりと美味い焼酎を造り続けている造り手がいます。

芋焼酎の産地といえば鹿児島県です。鹿児島県には100社ほどの焼酎メーカーがあるそうです。そして鹿児島県の南に位置する世界遺産の島「屋久島」にも焼酎メーカーが2社あることをご存じでしょうか。一つは三岳酒造さん、もう一つは本坊酒造屋久島伝承蔵です。今月のエスポアスクールは伝承蔵の杜氏・久保律さんをお招きして焼酎セミナーをしていただきました。

今回のセミナーで伝承蔵の情熱を再認識しました。そのひとつが伝承蔵と三岳酒造さんの生産量比較でした。伝承蔵の生産量は年間700石(1石=180リットル)に対して三岳酒造さんはその10倍ほどもあるそうです。700石というとまさに家族的な生産量です。

伝承蔵が生産する芋焼酎は「太古屋久の島」(左から2番目)と「原酒屋久杉」(一番右)です。

 

屋久島焼酎の特徴は何といっても屋久島の自然環境にあります。屋久島の自然が生み出す超軟水(なんと硬度5!)が柔らかくてふっくらする味わいの芋焼酎を生み出します。そして麹蓋を使用する手造りと両手を広げたほどの直径しかない小型の甕で仕込み、屋久島の気候風土の中熟成される焼酎はよりまろやかな味わいになります。

そしてこれは100社の中でも突出した特徴を持つプレミアム焼酎といっても過言ではありません。

 

スクール前日夜にエスポアばんどうさんの焼酎会が開催されました。場所は住吉大社の「廣田屋」様、100周年を迎える老舗割烹だそうです。

当日は25名ほどが出席されました。

先ずは利き酒です。

屋久島伝承蔵をはじめ本坊酒造さんが造る県内4か所にある蒸溜所で造る6つの焼酎をテイスティングしました。5番の色が付いた「桜岳」が樽熟成した麦焼酎、それ以外はすべて芋焼酎です。この中でも伝承蔵の2つは際だってまろやかでした。

利き酒の後は食事とのマッチングです。店自慢の料理との相性を堪能しました。接客などで途中の料理写真が撮れていません。

興味深かったのが杜氏が用意してくれたこの専用グラスです。皆さんは「ごきげんライン」と「ほろ酔いライン」どちらを選びますか?

一見「ごきげんライン」のほうが濃いように思いますが、実は「ほろ酔いライン」のほうが少し濃くなります。お湯割りは必ず焼酎より先にお湯を注ぎます。このほうがお湯割りが美味しくなるからです。したがって、「ほろ酔いライン」はお湯と焼酎が半々、「ごきげんライン」はお湯6:焼酎4ということです。地元でも低アルコール化しているということなのかもしれません。

今回久保杜氏の話を聞けた方は屋久島の魅力に取りつかれたとともに、伝承蔵と杜氏の情熱を感じていただけたことと確信しています。(O.K)


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