ESPOA blog

写真付きで日記や趣味をいろいろなメンバーが書きます。

ハナハト蔵開き

2023-05-15 09:01:15 | ブログ

今年になってようやく気兼ねなくつくり手訪問ができるようになりました。前回の三笑楽酒造さんに続いて、今回は榎酒造さん訪問のご報告です。

榎酒造さんは広島県呉市の瀬戸内海に浮かぶ倉橋島・音戸の瀬戸(おんどのせと)にあります。販売しているお酒の銘柄は「華鳩(はなはと)」。人気のイベント「ハナハト蔵開き」が4年ぶりに通常開催されると聞いて駆けつけました。

蔵開きとは、普段は一般の方々が入れない酒蔵を一般に開放して、飲食を楽しんでいただくイベントです。入場料を払ってお酒を痛飲できるというような企画が多い中で、榎酒造さんは入場無料、そしてあくまでも利き酒(試飲)です。なので泥酔している人は一人もいません。とても気持ちの良い空間に穏やかな時間が流れているところが好きです。

大型連休のうちの5日間開催の中で、比較的空いている平日に行きましたが、それでもご覧の盛況ぶりでした。

毎回約40種類以上の利き酒ができます。これだけの種類を飲み比べれば、それぞれの特徴を掴むことができます。

こちらは華鳩ならではの「貴醸酒」コーナー。水の代わりに酒を投入するデザートワインのように甘美なお酒です。バックに飾ってあるのは数々の受賞歴です。

恒例の「音戸の舟唄」も聞かせていただきました。

保存会の皆様はこの唄を携えて全国のコンクールや大会に出かけるそうです。目の前で聴かせていただいたので、迫力満点でした。

その榎酒造さんから「華鳩 夏の特別純米 -スイカラベル-」が発売されます。

アルコール度数13度台の原酒で仕上がるように仕込んだ夏向きの軽やかな特別純米酒です。キレが良くスイスイ飲めますが、しっかりとした旨味や甘味があり、けっして薄く感じることはありません。結露したグリーン瓶と赤いラベルで夏を感じられる粋なデザインです。

 

ついでに「G7広島サミット」を控えた「広島平和記念公園」にも立ち寄りました。

原爆ドームも世界遺産です。

世界平和のため、大きな成果を期待しています。(O.K.)


新茶の季節

2023-05-08 15:17:07 | ブログ

今日は5月8日、ゴールデンウィークが明けての初日です。まとまった休みが終わって、ここから心機一転、というところではあるのですが、とは言え、こういう日は何となく憂鬱ですよね。もっとも、仕事に出て来てみれば、連休中に溜まったものの処理に追われて忙しなく、憂鬱感もどこへやらで、ただひたすらに目の前にあるものを片付けていく、さながら機械のような作業への没入感が半端ない訳です。そんな自分が機械になったような錯覚すら覚える、連休明け、5月の2週目の月曜日です。

しかし、何なんでしょうか、この気候は。気温は高めで、日向に出て日を浴びれば夏のような暑さ。一方で、気温の割に空気はひんやりとして、日陰で風に吹かれれば意外と肌寒く感じられたり。もう5月も半ばに差し掛かるところですし、いい加減で、少し安定して欲しいものなのですが、この妙な気候に連休明けの仕事の忙しさも相まって、些か情緒も不安定気味です。こんな時には、お茶を一服、ほっと一息つきたいところです。

桜野園の「桜野煎茶」は、化学肥料や農薬を使わずに育てた煎茶で、やぶきた種をメインに、他にふじみどり・さやまかおり等の品種を使用、更に、茶摘み前に黒い布で覆い、甘み・旨みに緑の深みを増した、かぶせ茶もブレンドされています。煎茶に特有の甘みや旨みと、渋みや苦みとがバランスよく仕上がっており、また、季節を経るごとにまろやかになってゆく、その変化もお楽しみ頂けます。

今時分は丁度新茶の時季で、「桜野煎茶」も、今月の中旬~下旬頃には新茶をお届けできる予定です。新茶の味わいもこの時季だけのものですので、是非いかがでしょうか。 (A.K)


お祝い珍道中

2023-05-01 10:00:33 | ブログ

昨日、両親の傘寿と喜寿のお祝いに家族で京都へ行ってきました。もともとは喜寿のお祝いのために張り込んで(兄が)ミシュラン星付きの菊乃井さんに予約を取ったもののコロナ禍でキャンセル・・・その後もそろそろ大丈夫かな?と予約を入れてはやっぱりキャンセル・・・を繰り返すうちに喜寿が傘寿になり(それすらちょっと過ぎてる)もう一人も喜寿を迎え、待ちかねたお祝いの席でした 
そして当日の朝、父から電話が。はいはい、心配しなくても起きてますよ~とのんきに出ると「お母さんの調子が悪そうなんや・・・でも何度もキャンセルしてるし、悪いけどお前はこっち(実家)で留守番してお母さん看てくれるか?」なんと! 一番楽しみにしていたのは「『菊乃井』って村田さんのお店でしょ~」と言っていた母なのに!村田さんというのは菊乃井の三代目ご主人、村田吉弘さんのこと。とても親しみやすいお人柄で、母も私も出演されている料理番組などをよく楽しく拝見していたのです。
とりあえず、取るものもとりあえず実家に飛んで行く私  ですが、途中で兄からくる連絡には「お母さんが行くって言って着替えだした」いやいや、そんなん気をつかって無理してるって!止めて!「大丈夫やって言ってるから、引き返すのを覚悟で行ってみよか?」いやいやいや、私、散歩に行くようなかっこですけど!てっきり母の看病になると思ってますやん?「行くって」えーーーー!
私が焦っている裏では、兄が菊乃井さんに「すみません、二人キャンセルしますぅ」→「やっぱりみんなで行きますぅ」と電話を入れていたみたいです
そんなバッタバタな珍道中に、私は義姉に服(入ってよかった・・・)とアクセサリーと靴(要するにカバン以外全部)を借りて繰り出しました。



1時間半ほどのドライブで車をお店の前につけたところ、ささっとお店の方が近づいてこられ「おこしやす、ようおいでくださいました!」と柔らかい京言葉でお出迎え。外からガラス張りで見える厨房では、それはたくさんの方が忙しそうに働いておられます。何しろ初めての菊乃井さん、本店だし星付きだし、京都だし!緊張するなぁと思っていたのですが、まあみなさん上手にエスコートしてくださること。
部屋に落ち着き、最初は「お祝いとのことでしたので」とサービスで温かいお赤飯と紅白なますのおもてなしから(粋!)



絶妙な間で、場の雰囲気をほぐすように会話も楽しませてくれる仲居さんが出してくださるお料理は、本当にどれもとびきりの味でございました 器も盛付もきれいで見ているだけで楽しい



特にびっくりしたのは鯛のお頭の酒蒸し、こんなに鯛の身ってふっくらしっとりするんだ、こんな優しい口当たりのものってある?というくらい。そしてお出汁がこれまたおいしいこと  長いもにかかっていたわさびのあんも美味しかったなぁ。また和食の概念を超えて、鱒のソースにルバーブを使ったり、鴨肉に合わせた白いソースの正体がお米だったりと、未知の味わいに説明を聞いてから食べるのもわくわくしました。
心配していた母も元気でみんなと一緒にゆっくりお料理を楽しんだ後、女将さんからの温かいお祝いの言葉もいただいて、さて帰ろうと外に出たところ、お見送りをしてくださっている中に板前さんの姿が。私、来た時からずっと気になっていたのですが、実は板前さんの服の袖にお箸が刺さっているんです  思い切って写真を撮らせていただきました。



「これって味見する時に使うんですか?」と伺ったら「いえ、盛り付け(あしらうっていってたかな?違う単語だったと思うのですが、意味としては盛り付けや、それを手直しするような雰囲気でした)する時にすぐ出せるようにここに入れてあるんです」あ、すみません、味見なわけないか。菊乃井さんの制服として、袖にあらかじめお箸用ポケットがついてるんですって。なんかカッコいいですよね。本当は金属製のスプーンも一緒に入っていたのですが、写真を撮りたいと言ったらスプーンはささっと外していらっしゃいました。そこに気を使えることもカッコいい、和のこだわりを感じません?
それにしても菊乃井の皆様、このような場に慣れていない私たちでもくつろいで食事を楽しめるようにして下さったおもてなし、本当にありがとうございました!

帰りにご先祖さまのお参りにも行くことができました。お墓のお花を買うところにお線香もあるのですが、火をつけると灰になる部分に文字がでる経文香があって、全部燃えるのに30分くらいかかるところ、いつもこの仏様と「南無」くらいしか見ないで帰ります(笑)

  

この日、お寺に掲示されていた言葉は「雨がふるから花が咲く」。本当にその通りで、前の晩は大雨で天気も心配だったのですが、帰りにはこんなに晴れて終わり良ければすべて良し、のお祝いの日となりました。

 

思いがけないドタバタ珍道中でしたが、次のお祝いの時には笑いのネタになっていることでしょう。お父さん、お母さん、いつまでも元気で!(N.K)