私の生まれ育った町（市）に残る登録文化財の建物です（昭和４年築 １９２９）。 私の知る限り立川に残る近代建築は非常に少なくて、その中での代表といえるものではないでしょうか。 去年撮った写真（２、３枚目）と比べると、玄関部分に少し手が加えられているように見え、少なくとも放置はされていないようで安心します。
私が子供の頃は「基地の町」のイメージが抜けきらなかった立川ですが、２０年位前に始まった駅前の再開発・区画整理によって、この町は大きな変貌を遂げました。 立川駅周辺には大規模商業施設が建ち並び、大小のオフィスビルが林立、頭の上にはモノレールまで町を見下ろすように走り始めました。 私の実家のすぐ近くには「アートコーヒー」の立派な建物がありましたが、再開発の時流に飲み込まれて、いつしか消滅。 写真が無いので古い記憶を呼び覚ますしかないのですが、この「アートコーヒー」の建物は銀行建築のようにカッコイイ建物だったと記憶しています。 晩年はマク○ナルド（バレバレ。。。）のお店に転用されていたのですが、天井が高く、始めて内部に入った時は気分が高揚してワクワクしたのを思い出します。 今になって思えばこの頃から古い建物が好きだったようで、自分にとっての古建築めぐりの原点だったのかもしれませんね。 東京都立川市高松町 ０８年０６月上旬他
※１０年１２月追記 アートコーヒーの建物は日本勧業銀行立川支店だった事を確認しました。
esさんの仰る通り、立川も再開発ですっかり様変わりしましたよね。高松町のアーケードが付いた商店街なんか、私なんか子供のころを思い出して懐かしいんですが、こういうちょっと前の文化を呑み込む21世紀というパワー、考えようによっては恐ろしいものです。
・・・ところで東村山から自転車で立川まで来るなんて、ヨウタロウさんはもしやアスリートさんですか？ 凄い脚力をお持ちなんですね～
文化財に登録されていても安心できないのは過去の事例から分かってるのですが、
ここは大丈夫だと勝手に思い込んでいたので青天の霹靂というか本当にショックです。
事の成り行きがまだ良く分からないので今は静観するしかないのですが、
今後の動向については注意深く見ていく必要がありそうですね…。
そのために解体され産業廃棄物となります。
早急な手立てが必要です。何とかできないものですかね。
私の知る限り立川では唯一残る本格的戦前洋風建築ですし
地域の記憶遺産としても貴重だったので解体されるのは胸が締め付けられる思いです。
学校などといった公共性の高い建物ならば保存運動も起こし易いかと思いますが、
このような個人所有の建物はそういう訳にもいかないのが何とも口惜しく残念です…。