宇陀の不明建物。

2009-06-11 07:13:02 | 奈良・和歌山




 榛原福祉会館を探している時に見つけた正体不明の建物。 屋根は入母屋、外壁は石造風に仕上げ、1階の窓には頑丈そうな鉄扉。 玄関周りにはペディメントや様式不明の柱頭飾りまで備わって単なる倉庫建築ではない感じ。 建物左手の痕跡から判断すると、隣に町屋の商業店舗があってその付属屋として建てられたものかも知れません。  奈良県宇陀市榛原区萩原  07年09月下旬


 ※おまけ  こちらが本来の目的だった榛原福祉会館(大正11年築? 1922?)。 旧県立蚕業試験場の建物で、玄関屋根の鬼瓦に蚕(かいこ)の姿があるのが過去を偲ばせます。 建物の状態もなかなか良さそうでしたが、日本建築学会から保存要望書が出ている通り、幼稚園の園庭拡張計画に伴い解体の可能性があるようです。




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4 コメント

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Unknown (nyaao)
2009-06-11 08:46:48
この建物は元銀行だったものです。私が見学した当時は、隣の酒造会社所有だったそうです。そのとき、屋根部分を改造したそうです。また、前方の駐車場だった場所は、以前は江戸もしくは明治時代の町屋で、銀行と斜め隣りの町屋とで見事な風景をなしていました。(本でこの風景を発見してここを訪ねたのですが、私が訪問したときは現在の状況でした。残念)その後酒造会社の経営が思わしくなくなり、云々という話を、通りがかりで近所に住んでいる男性に聞いたのですが、詳しい内容はあまりに露骨すぎるので、ここでは控えます。
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銀行でしたか (es)
2009-06-11 21:14:35
凝った装飾や窓の鉄扉から堅い商売だろうとは思いましたが、銀行とは考えませんでした。
言われてみれば銀行の支店とか出張所といった雰囲気も感じます。
榛原はかつての宿場町で伊勢参りの人達で賑わったそうですから、こういう建物も残っているんですかね。
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追記 (nyaao)
2009-06-12 21:27:21
改めて写真を確認したのですが、ご推察のとおり、かつて左側には町屋がありました。京都によくあるような雰囲気ではなく、ちょっと貫禄がある風情です。何屋さんだったかなあ、と思い出そうにも、随分前のことなので。
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街道の景色 (es)
2009-06-14 17:09:29
nyaaoさん、この辺りには昔の街道の雰囲気がまだ残っていましたね。
例え隣に車通りの道が整備されて便利になったとしても、
こういう昔ながらの街道が残されていると気持ちがホッと一息つく事が出来ます。
それでも街並みは少しづつ刷新されていく訳で、今のように歯抜けの空虚な光景が増えていけば、
味気無さだけが支配するつまらない街並みになってしまいそうなのが心配なんです。
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