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初冬の神奈川、茅ヶ崎をゆく。13階建ての巨大なマンションの足元にあるこの建物は昭和4~5(1929~30)年に建てられた旧産科医院の建物でした。 グーグルのストリートビューで現状を事前確認した時には曇り空と相俟って「荒れ木立の中の廃医院」といった趣でしたが、冬の太陽に照らし出された建物にはかつての役割と同じく生命の息吹が感じられる暖かなものでした。 神奈川県茅ケ崎市共恵 11年12月上旬
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木造平屋建て。 赤屋根と白壁が太陽を浴びて輝いていました。
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両翼はブルーグレーに塗られた下見板仕上げ。
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このアーチ窓から建物内に光が降り注いでいるのでしょうね。 設計は自家設計みたいです。
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昭和26(1951)年に移築と資料にあります。 以前は何処に建っていたのかも気になる所。
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左が医院で右の平屋が住居と思われます。 しっかりと管理・清掃も行き届いている様子でコンディションは良好です。
※2013年07月追記
『神奈川県の近代化遺産』(2012年)によると、洋館は厚木河原口の壁島氏の医院建物を移築、和館は海老名市中野にあった壁島氏経営の医院建物を移築してきたそうです。
私がここを訪ねたのは2か月前の事で、訪ねた時には家の周りにはまだ掃き掃除をしたばかりのような痕跡がありました。
恐らく現在の建物の居住者(管理者)様が愛情を持って大切にされているのだと思います。
だからこうして家も長持ちするんですね。
建物は茅ヶ崎の駅の南口からは歩いても10分はかからない場所だったと思います(ライオンズプラザ湘南茅ヶ崎の横)。
30数年も経っていれば街の景色も大きく変貌を遂げていて記憶と重なる場面は少ないかも知れませんが、
機会があれば是非もう一度訪ねてあげてみて下さい。