明治20(1887)年に完成した木造の安城警察署大浜分署の老朽化により大正13(1924)年3月にRC造で建て替えられたもの。 同年8月に大浜警察署と改称・独立し昭和36(1961)年まで周辺地域の安全を見守り続けました。 その後は県土木出張所や公民館、市教育委員会の民俗資料保管庫となっていたそうです。 愛知県碧南市錦町1-7 10年01月下旬
※参考 『わが街 ビルヂング物語』 2004
『愛知県の近代化遺産』 2005
中央の2階建て(一部3階)部分が建築当初のもの。 木造平屋で昭和2(1927)年・同12年・同15年と3度増築されていましたが、平成21(2009)年に完了した外観整備事業により増築部の一部が撤去されています。
正面玄関。 直線的なデザインです。
火事や暴動・自然災害に対し、治安を守る立場にある警察署の建物は安全でなければならぬという考えから、中央・地方に関わらず警察署の建物はRC造が積極的に採用されるような時代背景があったという。
印象的な八角塔屋。 中世ヨーロッパのお城風。
窓の下には赤茶のラインが入ります。
建物の裏側。
2階は武道場。 塔の屋上にはその昔、半鐘があって火の見も兼ねていたそうです。
設計者は不明ですが設計手法や時代、地域などを考慮すると大中肇の可能性があるという。
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