旧亀井邸

2011-05-16 19:31:46 | 北海道主要部 (札幌・小樽・函館)


 大三坂の坂の途中、元町カトリック教会の真下に建つこの洋風住宅は、評論家・亀井勝一郎(1907~1966)の父である喜一郎によって大正10(1921)年に建てられたもの。 埼玉県秩父市で生まれ、函館での設計活動で才能を飛躍させた関根要太郎(1889~1959)の手によるモダン住宅です。 ピンク色に塗られた建物は下手をすれば軽快感よりも軽薄感が強調されてしまいますが、弓型に張り出したボウウィンドウと波型に緩くうねった切妻面のボリュームバランスが絶妙でそのような印象は微塵も感じさせません。 完成当時、最先端の建築様式でまとめ上げられた建物は、若き建築家の見果てぬ夢が今現在まで続いている事を確信させるかのようです。  北海道函館市元町  11年04月下旬














 ※非公開の個人邸です。 見学の際は十分にご配慮願います。


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