明治26(1893)年に開設された彦根測候所の2代目庁舎として昭和7(1932)年に建設。 設立時は県立の測候所でしたが昭和15(1940)年に国に寄付され、同・32(1957)年に地方気象台に昇格して現在に至っています。 滋賀県彦根市城町2-5-25 09年10月上旬
表札は「氣象台」の文字が入っているので昭和32年以降の物と思われます。
戦前築の気象台(測候所)の建物は横浜・水戸・広島などに現存。 前橋も戦前築のようですが文献ではまだ未確認です。
昭和42(1967)年に改修され現在の外観になっていますが、建設当初はタイル張りだったそう。
良く見ると単なるアーチではなく放物線アーチ。 鹿児島地方気象台などと同じく表現主義の手法が用いられています。
背面側。 中央は1階から塔屋までをつなぐ階段室。
放物線アーチの下、2階の中央の窓は改修前は2連の縦長窓になっていました。