旧亀岡家住宅

2008-01-20 11:18:27 | 南とうほく (宮城・山形・福島)














 明治30(1897)年頃に現在の福島県桑折町に建てられた擬洋館。 家主の亀岡正元は蚕種製造など農業に携わる傍ら、郡会議員なども務めていたそうです。
 
 八角塔やトンガリ屋根など、外観はかなりのインパクトがありますが、内部は比較的おとなしめ。 ピンク色の洋間(主人書斎)が一室あるだけで、基本的には畳敷きの日本間が連なります。 とはいっても使われている木材は一級品らしく、床の間や階段部分などに惜しげもなく使われている様は、ここが豪農の館だという事を強く意識させます。 他にも欄間の松竹梅の透かし彫りや、苗字をもじった亀やネズミ(子孫繁栄?)の彫刻、間仕切りとして多用されているガラス戸など、農村部における初期の擬洋館としてはかなり面白い建物です。 隣接する歴史文化資料館に見学を申し込めば、解説付きで内部を案内してもらえます。  福島県伊達市保原大泉宮脇265 保原総合公園内  06年09月中旬他