ねじをキュッキュッとまいてみる。

2017-09-20 17:38:40 | 家族日記

徐々に秋の陽気が近づいているようです。
空気が乾燥しつつあって・・・
爽やかな風を感じる季節ですね。
そうそう・・・
今年も伯母から、瑞々しくて美味しい
爽やかな果物の梨が送られてきました~!

そんな爽やかな季節の学校行事と言えば・・・
運動会や学園祭ですね!
いよいよ
スポーツの秋!文化の秋!を楽しむ季節を迎えるのですね~!
そんな訳で・・・
今年のピカくんは、初めての学園祭を経験しました。
今までは、パパとママとピカくんで、まるちゃんの学校の学園祭に訪れておりましたが・・・
今年は、パパとママとまるちゃんで・・・
ピカくんの学校の学園祭へ足を運びました。
その日は、暑さが残る熱い日でしたが・・・
秋晴れのいいお天気で・・・
ピカくんのクラスの催し物はもちろんのこと・・・
各クラスの催し物をのぞきながら、楽しませてもらい・・・
ピカくんの部活イベントも見学させてもらいました。
そして・・・
学食では美味しいランチをいただいて・・・
体育館では面白くて元気をいただけるイベントを観賞させてもらったりと・・・
楽しい時間が盛りだくさんでした~!
まるちゃんも、数年前の自分の高校時代を懐かしく思い出しながら・・・
ピカくんの学校のイベントを楽しんでおりました。
そんなまるちゃんは・・・
自分の母校の学園祭にも足を運んでおりました。
久しぶりの母校訪問で・・・後輩たちの催し物を楽しませてもらうと・・・
その後は・・・
同級生のお友達とご飯を食べたとかで・・・
ご満悦で帰ってきたのでした~。

そうそう・・・
秋と言えば読書の秋ですね~!
私は、本日、ブログを綴る前に・・・
「ねじまき鳥クロニクル 第1部泥棒かささぎ編」の・・・
間宮中尉の長い話』をどうしても読んでみたくなったのでした。
それは、もう一度、山本がどうしてあんなむごい最期を迎えなくてはいけなかったのか?それを確認したかったのです。
そして、「間宮中尉の長い話1・2」を読み終えると・・・
更に数ページ戻って・・・
間宮中尉とトオルがどうやって出会うことになったのか?
もう一度、確認しました。
私が、初めて「ねじまき鳥クロニクル」を読み始めたときは・・・
村上春樹さんの恋愛小説が読みたくて・・・
新しい新刊を心待ちにしていたので・・・
第1部を読み終えたときは・・・
あまりにも苦しくて残酷で・・・
その段階ですでに・・・
投げ出したくなったこともあったような気がします。
それでも、記憶は曖昧ですが・・・
笠原メイに導かれるように・・・
なんとか・・・第2部も読み進めたのでした。
その当時・・・
ノルウェイの森」と国境の南、太陽の西」しか読んだことのない、
当時の私は・・・
村上春樹は恋愛小説家なのだという勘違いをしていたのです。
だから・・・
「ねじまき鳥クロニクル」にだって・・・
いつかきっと・・・
クミコが現れて・・・素敵なラブストーリーが繰り広げられるのだと・・・期待していたのかもしれません。
それなのに・・・クミコは一向に現れないし・・・
現実主義の私が苦手とするファンタジーな要素も満載な本でしたし・・・
これは私の苦手な分野の小説なのかもしれないと気付いたのでした~。
それでも・・・長い年月を経て完結編の3部を読んでみると・・・
恋愛小説と期待しながら・・・
途中で放り投げた「ねじまき鳥クロニクル」だって・・・
結局は、クミコトオルの究極の愛の物語だったのです。
それを理解するまでに・・・私もかなりの時間を要したのですが・・・。
そんな読書体験から・・・
今の私は、もう一段、成熟しました。
村上春樹さんが・・・
ねじまき鳥クロニクル」と1Q84」と騎士団長殺し」の中に込めた・・・
「暴力」のキーワードをもう少し正確に読み解いてみたくなったのです。
そうすると・・・
村上春樹長編作品から・・・感じたことは・・・
「暴力」にも、ありとあらゆる種類の「暴力」があるのだな~と気づかされるのです。
もしかしたら・・・?
村上春樹長編作品とは・・・
暴力」の種類の参考書なのではないかとさえ感じるのです。
その中でも・・・特に・・・
「暴力」の描写が直接的にわかりやすく綴られているのは・・・
『間宮中尉の長い話』だと思うのです。
そこには、「暴力」と「システム」のメタファーがわかりやすく描かれています。
そして・・・
『ねじまき鳥クロニクル#17(クミコの手紙)』の中にもまた違った形の暴力が描かれています。
クミコの暴力とは・・・
ノボルが「システム」という暴力を創り上げる前に施した必死の抵抗でした。
そして、自分や子孫がそのシステム創りを引き継がなくても済むように、自ら犯罪者となって宿命にとどめを刺したのです。
それは・・・
もしかしたら?
雨田具彦の「騎士団長殺し」の絵画のような描写だったのかもしれません。
それが私の「騎士団長殺し」の感想です。
暴力が支配するシステムの中に・・・
長い間身を置くと・・・
その人達もねじが外れてしまうのでしょうか?
今まで私の頭には、「ねじまき鳥クロニクル」の浜野の存在が記憶されていませんでしたが・・・
今朝、浜野の話のくだりも読んでみると・・・
雨田継彦に繋がりました。
あれから・・・また数年たって・・・
「ねじまき鳥クロニクル」を読み解くことが出来ました。
「システム」を作る権利のある人が・・・
知らず知らずのうちに・・・ねじを緩めて・・・ねじを外してしまい・・・
もし?暴力が支配するシステムを作ってしまったら・・・?
誰が痛くて苦しい思いをしなくて済むのか?
誰が痛くて苦しい思いをしなくてはならないのか?
誰が誰に痛くて苦しい思いをさせないとならないのか?
そんな事を想像しながら・・・
私も、日常の中で・・・ねじが緩まないように・・・
ねじを少しずつ・・・締めていきたいな~と・・・思える・・・
村上春樹作品に触れた初秋なのでした~。

今回、鑑賞した映画は・・・
「少女ファニーと運命の旅」をまるちゃんと鑑賞しました。
こちらの作品は、実話です。
暴力が支配しつつある国から、暴力のシステムから侵されそうな子供たちの逃亡物語です。
逃亡を手助けすれば、その手助けした大人たちだって・・・
暴力のシステムから侵される危険性があったわけなのですが・・・
その暴力に屈しない大人たちと逃亡を続ける子供たちとの心の触れ合いが、美しい映像で描かれていました。
暴力というシステムから子供たちを護った、フランス人マダムは実在の人物の様ですが、現実には、もっともっと多くのフランス人の大人が、暴力的なシステムから狙われている子供たちを救ったようです。それがメタファーとなってイデアとして映画に登場したのが・・・
フランス人マダムの様です。
そして・・・
私は、今やっと・・・
本田がなぜ?
間宮に、トオルへの形見として、空箱を託したのか?理解できました。
映画を見終えると・・・
私は・・・実話だと知っていても・・・ホッとして涙があふれ・・・
ここ最近鑑賞した映画の中で、最も泣いた作品でした。
誰が誰を痛くて苦しい思いから救ってあげられるのか?
そして・・・
「騎士団長殺し」の32章の描写を思い出し・・・
暴力のシステムから逃れられなかった・・・
子供たちの冥福を祈りました
私は、以前に読んだ「朗読者」の感想をブログに書き込んでおりますが・・・
あの時は、曖昧な記憶で書き込んでしまいました。
あれから、もう一度「朗読者Ⅱ-14」を読み直し、
私のブログを確認すると・・・
訂正しなくはならない箇所がありました。
それは・・・ミヒャエルがヒッチハイクした時の描写の感想です。
それは・・・
トラックの運転手の会話文ではなく・・・
トラックの次に乗せてもらった車の運転手との会話文の感想でした。
「暴力のシステム」から解放されると・・・
そんな車に乗れる人もいれば・・・
ハンナみたいな余生を送ることになる人もいるのだと・・・
改めて、「朗読者」の奥深いメタファーを感じ取ることが出来ました。
フィクションの話ではありますが・・・
「騎士団長殺し」の37章を思いだしました。
雨田継彦の上官将校はどのような余生を送ったのだろう?

映画鑑賞の話をしながら・・・
たまたま読み終えたばかりの本の話も織り交ぜましたが・・・
私の読書の秋は続くのです。
私は、「騎士団長殺し」を読み終えると・・・
気を取り直して・・・
「ピンクとグレー」(作)加藤シゲアキ
アイドルの書いた小説のページを開いてみました。
こちらの本は、あの時にあの本と一緒に購入しました。
最初は、芸能界の若者の群像劇小説だと思い・・・
若者にはよくある感情!感情!な~んて・・・
男の子の思春期のストーリーを・・・
気楽にフムフムと読ませていただいておりました。
すると・・・
そんな気楽には読めない描写に差し掛かったのです。
『第十一章 シングルモルトウイスキー』
私は、芸能界の話だという知識だけはあり・・・
こちらの本のページを開いてみたのですが・・・
こんな展開が待っているとは知らずに読み進めていました。
「ピンクとグレー」には十一章があるから・・・
結末にも納得がいく・・・
それは、素敵な友情の話でした。
でも・・・第十一は・・・
読んでいる私自身が、本当に苦しくて苦しくて・・・
こちらのシーンを頭の中で描写するのはとても辛い行為でした。
それでも・・・
りばちゃんとごっちの友情がとても丁寧に描かれていて・・・
『第十二章 ジンジャーエール』へとつながるのです。
ウイスキーとは・・・友情をより深みのあるところへと運んでくれる飲みものなのでしょうか?
「騎士団長殺し」の
雨田政彦と主人公の画家の「私」との友情にも・・・
シーヴァス・リーガルのウイスキーが登場するのですが・・・
やはり、深みのある男の友情を描くなら・・・
ウイスキーが完成するまでの過程を学んだ私としては・・・
ビールより・・・
ウイスキーの方がしっくりきました。
ごっちが流星になってしまった時も・・・
りばちゃんは・・・最後まで・・・
ごっちをスター白木蓮吾として・・・格好よく演じさせました。
その描写は・・・
アイドルが書いた小説ではなく・・・
作家、加藤シゲアキが書いた作品なのだな~と・・・
感じさせる・・・重みのある素敵な作品でした。
ちなみに・・・こちらの本を読み終えた数日後・・・
もう一つの職業の加藤シゲアキの姿を拝見しました。
それは・・・
あるドキュメンタリー番組を見た翌日、5チャンネルの歌番組の生放送からでした。
そこには・・・
キラキラした・・・
ピンクがポイントの衣装をまとったアイドルグループが映し出されていました。
その後・・・
グレーの衣装をまとった・・・
アイドルグループとの歌の対決も楽しませていただきました。
ちなみに・・・
私が今読み始めている本は・・・
30年くらい前に映画は鑑賞済み「スタンド・バイ・ミー」
(作)スティーヴン・キング(訳)山田順子を読んでいます。
こちらの本は、何年か前に購入してあったのですが・・・
なかなか読む機会が訪れなかったのです。
この度・・・リバーから「読んでみて~!」って・・・
言われているみたいで・・・
本棚から取り出して・・・ページを開いてみました。

読書の秋ですね~

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