寄り添う小説家

2017-10-27 20:39:13 | スポーツ日記

本日は晴れ!
今月は本当に雨が多かった~!
洗濯物は部屋干しが続き・・・気分もジメジメでした~。
でも!今日は昨日に引き続き・・・
サンサンと照る太陽の下で洗濯物が干せて嬉しかったです。
そうそう・・・
前回のブログは、中秋の名月の前日でしたが、
中秋の名月当日のお天気は晴れだったので~!
から~っとした秋空に浮かぶまん丸お月様は・・・
本当に綺麗でした~!
癒し系の淡い黄色の月から放たれた・・・月光が実に美しいのです。
最初は、ベランダから一人でお月見を楽しんでいたのですが・・・
そのうちに、ピカくんが学校から帰りました。
そして、制服を脱ぎ、風呂に入ろうとした時に・・・
私はピカくんに・・・
中秋の名月の事を教えてあげました。
するとピカくんは、パンツ一丁でベランダに出て・・・
「あっ!ホントだ~キレ~」といいながら・・・月を眺めていました。
その頃は、夜風もだんだんと冷たくなっていた時期でありましたので・・・
ピカくんは、煌々と照る月明かりにあたりながらも・・・
「サム~!」と我に返り・・・自分の腕をクロスさせ、自分の肩と胸を覆い・・・
そそくさと風呂場へと向かったのでした~。
すると、その後・・・パパも帰宅。
食後に、TVからの情報で思い出したように・・・ベランダに出て・・・
パパもお月見を楽しんでいました。
そして、私は、その日三回目のお月見を楽しんだのでした~。

それからは、雨!雨!雨!の毎日だったような~!
そんな中・・・
ご近所のママ友さん達と久しぶりにランチに出掛けました。
ピカくんのママ友さんではありますが・・・
皆、バラバラの高校へ通っているので・・・
話を聞いているととても参考になりました。
しかも・・・
皆、女の子のママさんなので・・・
今どきの女子高生の情報が聞けたりで・・・
それも楽しかったです~。

それからそれから・・・
今年も、甥の誕生会がありました~。
いつもの美味しいお肉やケーキもいただいて・・・
孫たちは、ジジババの前で・・・今年の目標を述べていました。
いつもは、まるちゃんも子供席で、ピカくんや従弟くんと楽しんでいるのですが・・・
この頃は、大人席に座って大人達の会話に参加して・・・
おしゃべりを楽しんでいました~。
そして・・・
ただ今、受験生の従弟くんを・・・
誕生日の祝いと共に・・・皆で励ましたのでした~!
がんばれ~!従弟くん!

ホームパーティーと言えば・・・
我が家でも、ミニミニホームパーティーをしました。
先月、同期仲間とゴルフコースに出かけたパパでしたが・・・
スポーツの秋!だからか?
今月も同期仲間と立て続けにゴルフコースに出掛けることになったのです。
しかも・・・
今回は、ゴルフが終わったら、我が家で家飲みするというのです。
いつもは4人の同期仲間でゴルフに出かけるのですが・・・
4人の中では、一番ゴルフが上手な同期くんは仕事だったようで・・・
今回のゴルフには参加出来なかったようですが・・・
ゴルフスコアが、どんぐりの背比べの3人でゴルフコースに出掛けることになったようです。
そんな訳で、遠方に住んでいる同期くんは、毎度おなじみの前泊も入れて、我が家に二泊することになったのですが・・・
今回は、前もって・・・スコッチウイスキーを送ってきてくれました。
そして、前泊当日の深夜にやって来た同期くん。
その日も、毎回おなじみのちょこっと飲み会にはなったのですが・・・
私も、前回の様になっては大変だ~!と・・・
同期くんが作ってくれるハイボールのスコッチの量を・・・
「少っち(スコッチ)だけでいいよ~!」と・・・
ダジャレでお願いしてみたら・・・
みんな・・・冷(笑)しながら・・・スルーしておりました。(笑)
ちなみに、同期くんが毎回持ってきてくれる・・・
カップスイーツのお土産をいただく様になってから・・・
甘いものが苦手だったピカくんも・・・
今ではコンビニスイーツにハマってしまい・・・
よくコンビニでカップスイーツを買って帰るようになりました。
もしかしたら?この頃のピカくんは・・・
自分の脳が糖分を欲するくらいに勉強する様になったのかな?(笑)
そんな訳で・・・その日の晩は・・・ほどほど飲みで・・・
翌朝、パパと同期くんは朝寝坊することもなくゴルフに出かけて行き・・・
私も、ピカくんにしっかり朝食を用意してお弁当を作って・・・
学校へ送り出しました~。
そして・・・
私は私で、家事を済ませると・・・
買い出しに出掛けたりして・・・
晩御飯やおつまみなどの準備にとりかかったのでした~。
私も、結婚前からパパの同期仲間とは仲良くさせていただいているので・・・家飲みを楽しみにしておりました~。
そして・・・その日のゴルフはやや天気にも恵まれ・・・
楽しいゴルフだったようです。
が、しか~し・・・
案の定、同期3人のゴルフスコアはどんぐりの背比べだったようですが・・・
それでも・・・
ゴルフをして、ランチして、またゴルフして、お風呂に入ってスッキリして帰ってきたパパたちを見ていたら・・・
ゴルフって・・・
スポーツの日帰り旅行パックのようなものなのだな~と思いました。
だから・・・いくつになっても楽しめるスポーツなのですね~!
我が家で家飲みが始まると・・・
高校まで野球をやっていた同期くんが・・・
プロ野球に釘付けでした・・・
そのうちに・・・TV画面を二画面にして・・・
セ・リーグとパ・リーグのクライマックスシリーズをパパと楽しんでいました。
そうこうしていると・・・
近くに住んでいる同期くんが自宅に荷物を置いてから我が家にやってきまた。
次いで、ピカくんも学校から帰宅。
ピカくんもパパ達に交じってプロ野球に釘付けで・・・
野球の話で盛り上がっていました。
その後・・・我が家のTV画面は・・・
プロ野球のクライマックスシリーズ戦が終わると・・・
今度は、動画サイトでゴルフスイングを検索して・・・
ゴルフの反省会です。
皆で、興味深く動画サイトの手打ちスイングに見入っておりました。
そして・・・ゴルフの素振り練習グッズも貸し出して・・・
皆で・・・あ~でもない!こ~でもないと・・・
スイングを確認し合っておりました。
次回のゴルフのスコアが楽しみですね!(笑)
そうそう・・・
5年ぶりに我が家へやって来た近くに住んでいる同期くんは・・・
まるちゃんとピカくんがすっかり大きくなっていたのでビックリしていました。
まるちゃんは自分が小さい頃・・・
パパのお出かけにお供して、同期くんから可愛がってもらった事を思い出して話していたのですが・・・
まるちゃん曰く、パパのお出かけについていくと、パパはいつもまるちゃんにおやつを与えてほったらかしで、同期くんがまるちゃんの面倒をよく見てくれていたようです。
ピカくんが生まれたばかりの頃は・・・
週末は、そんなパパと同期くんとまるちゃんのお出かけが多くて・・・
パパと同期くんのゴルフの練習にお供したり、スポーツ観戦にお供していたまるちゃんですが・・・
今となってはいい思い出のようです。(笑)

老若男女とは言わずとも・・・
色々な世代の人とおしゃべりする機会があるのは子供たちにとっていいものですね~!

そんなスポーツの秋を楽しんだパパですが・・・
我が家は、スポーツ観戦も楽しみました。
その日は・・・
家族で村田諒太選手の世界タイトルのボクシング観戦をしました。
オリンピックで金メダルを獲得して・・・
プロになる決断をされて・・・
プロデビューされてからの・・・
道のりは険しかったと思いますが・・・
チャンピオンベルトを獲得するまでの過程が・・・
やっぱりかっこよかったです~!
家族で感動をいただきました。
しかも、素敵なパパさんですね~!

あれから・・・
「スタンド・バイ・ミー」を読み終えました。
ん~原作ってやはりすごいですね~!
私が登場人物の少年たちと同じ年頃に観た映画作品とは・・・
全く違う作品でした。
それは、あたしの感性が成長したからなのかもしれませんが・・・
実は、「スタンド・バイ・ミー」の映画作品の大切なシーンやセリフの記憶は・・・
ほとんどなくて・・・小説を読み始めました。
映画の記憶からぱっと思い出すのは・・・
木の上にある隠れ家と線路を歩く少年たち・・・
それにブルーベリーパイの面白いワンシーンだけでした。
そして・・・本を読みながら・・・
映画のワンシーンを思い出したのが・・・
クリスが誠実な大人に成長していた風貌がなんとな~く思い出されるのです。
それから・・・ハッとしたのが・・・
『水面から肩が出た。片方の肩になにかくっついている』のくだりの文章からでした。それから先を読まなくても・・・
映画のワンシーンが蘇ってきて・・・「ヒルだ!」と・・・思わずつぶやいちゃいました。
映画でも滑稽に描かれていたシーンだったような~?
そうそう・・・読みながら私の記憶違いにも気づきました。
ブルーベリーパイのワンシーンは・・・
私の映画の中の記憶では・・・
スポーツを観戦するためのスタンド席かなにかで・・・
スポーツ観戦中に少年達がブルーベリーパイをすごい勢いで嘔吐するような場面だったのですが・・・
実際は、ゴーディの創作話だったのですね~。
しかもブルーベリーパイの早食い競争での・・・
面白可笑しい嘔吐の復讐劇だったとは~!
確かに・・・
ゴーディが作家になれると思っていたクリスの先見の明はすごい!
こんな感じで・・・
私にとっては・・・「スタンド・バイ・ミー」とは・・・
少年4人のよくある中二病の映画作品として面白可笑しく拝見させていただいたわけですが・・・
こちらの原作を読ませていただいて・・・
やはり・・・
外国の小説を読むことは・・・
日本以外の国の事をより深く理解するためには・・・必要な事なのだな~と思いました。
映画を31年前に一度見たっきりのままでは・・・
全く、「スタンド・バイ・ミー」の作品を理解できていませんでした。
当時の、日本の中学生の女子からすれば・・・
クリスが銃を持って、実の兄が含まれている不良グループに立ち向かうシーンは・・・
よくある、ハードボイルドな映画ドラマの世界での出来事でしかなく・・・
現実離れしたシーンだったから・・・
私の頭には全然、重要なシーンだとして残っていなかったのかもしれません。
ただ・・・こちらの原作を読み終えてからは・・・
クリスがなぜ?勉学に励み、誠実な大人へと成長したのか?
とても理解できる重要なシーンだった事は理解できました。
クリスは、弱肉強食の狭い世界から、銃という武器を持って狭い世界の暴力に立ち向かいました。
そんな重要なシーンが描かれているのですが・・・
それは・・・
『自分の会社を合弁するとか、クレジットの限度額を交渉するとか、ボールをシュートするとか、そういうときの目つきだった。それは恐怖が消えてしまったか、あるいは、すっかり隠しおおせているか、どちらであろうと、』
というような・・・エースとクリスにとっての勝負シーンだったのです。
そんな危険な場所から逃げずにクリスの傍にいたのがゴーディでした。
それは・・・
12・13歳の少年が日常の中で、簡単に手にできる銃の世界が描かれ、
かと言って、それはハードボイルドな映画の様にかっこよく描かれているわけでもなく・・・
銃が一般の少年の手元にある世界の現実が描かれていました。
それは・・・
銃を持つ重みも、銃を持つ怖さも、勇気も・・・
銃口を向けられる恐ろしさも、
例え身を守るための威嚇射撃だったとしても・・・
銃を撃ち放ってしまった事の重大さも丁寧に描かれていました。
そして、肉体的な弱肉強食の世界であっても・・・
弱者から銃を向けられれば・・・
例え強者であってもその場を退くしかないのです。
なんだか・・・
暴力と武器の関係や、暴力のシステムが凝縮されて描かれすぎていて・・・
私の思考回路ぐるぐるしてしまいました。
話は小説に戻しますが・・・
その出来事以降の少年4人は・・・
もちろん、それぞれ、不良グループから、肉体に暴力という壮絶な制裁を受け、その痛みに耐えるのですが・・・
少年4人の関係はその後・・・
舵を切ったように・・・大きく変貌していくのです。
あの拳銃事件の場から逃げ出したテディーとバーンは・・・
その後は、不良グループの後継者の様に・・・
小心者の少年たちをグループに招き入れ、テディーとバーンはグループの独裁者となり、自分たちの心地良い場所を作りあげて行ったようです。
不良グループとしっかり対峙したクリスとゴーディは、勉学に励み、校内でもトップクラスの成績を収めました。
そして、クリスとゴーディは、同じ州立大学に合格し・・・
仲裁役の上手なクリスは法学部に進みました。
そして、ゴーディは作家になって、この話を描いている訳なのですが・・・
こちらの話は・・・
ブルーベリー摘みに出かけた先で亡くなった少年の遺体を探しにいく冒険物語です。
少年たちにとっての最初の冒険目的は・・・
死体に対するを興味本位と第一発見者という名声欲しさだったはずなのですが・・・
ゴーディは密かに、遺体となってしまった少年にも想像力を働かせ、亡くなってしまっていた少年にも寄り添っていました。
本のどこかに四人ではなく、五人と書き記しるされていた箇所があったのですが・・・
それが象徴的に感じました。
そして・・・
ゴーディが少年の遺体に向けて悼む描写が多々ありまして・・・
ゴーディが作家に向いている人物なのだとよく理解できました。
ただ・・・
私も言葉を使って、こちらの作品の感想を書き込んでいるのに・・・
書き込みたいことが上手く書き込めないでおります。
そして、こんなにも稚拙で軽い言葉で綴っている私のブログではありますが・・・
ゴーディというか・・・
スティーヴン・キングさんの文学の世界の
お言葉に・・・
「ん~」と・・・うなってしまいました。
『ことばは有害なものなのだ。ロッド・マキューンがみんなにそう思ってもらいたがっているほど、愛というのは、甘ったるい詩ではない。愛には牙がある。噛みつくのだ。その傷は決して癒されない。無言であること、ことばを組み合わせたりしないことが、そういう愛の傷をふさぐ役目を果たす。逆に、ジョークがその役を果たすこともある。そういう傷がふさがったら、それと同時にことばも死ぬ。わたしが言うのだから、信じてくれていい。私はことばで生計を立てている。だから、それがよくわかるのだ。』

今は・・・
これ以上・・・書き込む言葉が浮かびません。
ただ・・・
31年越しになってしまいましたが・・・
素敵な作品をありがとうございました!


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ねじを外す人とは?

2017-10-03 17:39:04 | 家族日記

本日は朝方はどんよりな天気でした~。
夕方は・・・茜色のいいお天気です!
明日は・・・
中秋の名月のお月見ができるといいな~!

そうそう・・・
秋のお彼岸に・・・
家族で、お花とお線香を持って・・・
近所にあるパパのお祖父ちゃんとお祖母ちゃんのお墓へ行って手を合わせて参りました。
すると・・・偶然ですが・・・
お母さんの姉である、伯母さんと久しぶりにお会いすることが出来ました。
パパのお母さんも、私の母の様に・・・四姉妹で仲良しで・・・
まるちゃんやピカくんが小さい頃は・・・
お母さん姉妹の伯母さん・叔母さん方に
よくかわいがっていただいたのですが・・・
この頃、お会いできる機会が無かったので・・・
この度、伯父さん伯母さんにお会いできてご挨拶出来てよかったです。

それから・・・秋と言えば・・・
スポーツの秋ですね!
パパは、悪天候で春から延期になっていた、同期友達とのゴルフに出かけていきました。
そんな訳で・・・
昨春以来になりますが・・・
遠方に住んでいる同期くんが我が家に前泊しました。
同期くんはまたまた沢山のお土産を持ってやってきました。
同期くんのお土産の、美味しい!プレミアムな香るビールで乾杯して・・・
おしゃべりを楽しんでいたら・・・
まるちゃんも同席して・・・
同期くんと大学の話で盛り上がっていました。
私は、そんなにお酒は強くないし、寝不足も続いているので・・・
お酒は少々控えようと思っていたのですが・・・
家飲みだと、ついつい安心して飲んでしまい・・・
ビール飲んで赤ワイン飲んで・・・
その後に・・・
記憶は定かではないのですが・・・
パパ曰く、竹鶴のウイスキーを同期くんのグラスにドボドボと注いでいたようです。冷!(笑)
同期くんはお酒に強いから大丈夫だったようですが・・・
案の定、パパと同期くんは翌朝寝坊してしまい・・・
私は、ピカくんの朝ご飯とお弁当を作る予定が・・・
ごめん!ピカく~ん!って感じで部活に送り出しました。
そんなピカくんも・・・
その日は、部活動のスポーツでいい汗を流したようで・・・
夕方に帰ってくると・・・
試合の話を熱心に聞かせてくれました。
すると、今度はパパが帰ってきたので・・・
興味津々でパパのスコアを訊ねました~。
なぜなら?
家族から、父の日に贈った・・・
プレゼントの成果を聞きたかったからです。
そんなパパは・・・
ゴルフの素振りグッズで練習した日々も空しく・・・
七夕願い事はおこがましく・・・
散々たる結果だったようですが・・・
パパと我が家に前泊した同期くんは・・・
そんなスコアになってしまった原因は・・・
私にあると思っているようです。(笑)
そうそう!そんな私も・・・スポーツの秋!
天気に恵まれた日に・・・新学期初のテニスに足を運びました~。
その後は、もちろん!ファミレスランチをしたのですが・・・
その時のおしゃべりの中で・・・
私が以前に・・・
ラケットを忘れた事を忘れていた話なんかでも盛り上がっていたのですが・・・
そんな矢先に、またまたラケットを忘れてファミレスを出てしまったのです~。
すると、またまた前回私のラケットを持ってきてくれたママ友さんが私の忘れ物ラケットに気付いてくれたのでした~!
ありがたや!ありがたや!
私は・・・
テニスよりランチ!の心構えでテニスに足を運んでいるのかも?(笑)
まあ、とにもかくにも・・・
しっかりもののママ友さん方に恵まれておりまして・・・
毎回、テニス&ランチを楽しませていただいております。

そんな中・・・
ただ今、マイタイム中な訳でありますが・・・
読書の秋!も・・・
しっとりと楽しませていただいております。
読書とは?文学とは?と・・・
人間以外の動物には未だ出来ない行為を・・・人間はできるのだな~と・・・
改めて感じながら・・・文学の世界に飛び込んでおります。
とは言っても・・・
「スタンド・バイ・ミー」をまだ読み終えてはおりません。
私は、速読出来ないし、速読をしようとは思いません。
なぜなら?作家さん方が魂をすり減らしながら書いたであろう作品をじっくり読み込んで・・・
文学の世界の、言葉の綾をほどいてみたり、ほどいた先の本質を探ってみたりしたいのです。
きっと・・・どんな職業であれ・・・
自分の魂をすり減らすようにして行った仕事は・・・
後々評価されるものだと思うのです。
そんな訳で・・・
私は、「スタンド・バイ・ミー」を少しずつ読み進めながら・・・
前回のブログの書き込みを思い出し・・・
「ねじまき鳥クロニクル」の
「綿谷ノボル」が本当はどんな悪のメタファーだったのか?
私が以前に書き込んだように・・・
映画やドラマでよくあるパターンの・・・数式・・・
政治家=黒幕=悪」の単純なパターンで綿谷ノボルが表現されているのか?
知りたかったのです。
でも・・・国があれば、国のシステムを考え作る人は必要な訳で・・・
誰が考えても・・・
人間は神様じゃないのだから・・・
国民全てに万能な「システム」を作ることは・・・不可能で・・・
だから・・・システムが万能ではないから・・・
そのシステムに不満を持つ国民が、システムを作っている人に不満を持つのは当たり前なので・・・
私は・・・ただ単に・・・
そんな国民の代表のメタファーがトオルだと思っていたのです。
それでは~?「システム」を作る・・・
政治家も役人も全てが「悪」だという事になってしまうし~?
村上春樹さんの意図する「悪」とはそんな浅はかなものなのか?
一体全体、何が綿谷ノボルの「悪」なのか?を知りたくて・・・
村上春樹さんが表現したかった綿谷ノボルの「悪」とはなんなのか?
もう一度おさらいしたくなったのです。
そして・・・
「ねじまき鳥クロニクル 第1部泥棒かささぎ編」の6章に目を通しました。
ん~な~るほど・・・
人間は理性的な人ほど・・・知的で人間的で・・・人の目からは・・・
より美しく映るもの・・・
TVのカメラの前で・・・
一般人に向かって、難しい言葉や横文字言葉を並べ立て・・・
最もらしく語り、それ以前の常識をドンドン叩きのめしたら・・・
それは・・・一般人にとってはスカッとするだろうし・・・
世論の耳にもかっこよく聴こえるのかも~。
ましてや、容姿も完璧なら・・・
世論の目にはスマートに映ったことでしょう!
綿谷ノボルとは・・・
そんな美しい理性の塊の人間だったのかもしれませんね。
そんな理性の塊を演じるには・・・
人を愛するなんてご法度!
コントロール不能な「愛」なんてものに溺れたら・・・
それはそれは他人に弱みを見せることになります。
それでも、昭和当時の世間体もあり、親の勧めで見合い結婚したものの・・・
愛の無い結婚生活は続かず・・・
ノボルが理性を脱いだ時の欲望や野望の矛先を・・・
絶対に縁を切ることが出来ない血の繋がりのある妹達に向けられたのだと思います。
そして・・・そんな綿谷ノボルの本性を世論が見抜ける訳もなく・・・
そんな世論を実はバカにしていた綿谷ノボルの仮の姿に・・・
世論は熱狂していったのでありました。
それでも・・・
そんな本心を見抜いていたのが・・・
ノボルの身内になりたてのトオルだったのですが・・・
そんな時に・・・
ノボルが政治家になる機会が巡ってきたのです。
そして・・・
無事!スキャンダル無くノボルが当選することが出来たら・・・
ノボルには・・・
ノボルワールド全開の権力が与えられる機会が巡ってくるかもしれないのです。
そうとなると・・・
ノボルにも本来持っている野望が広がります。
でも~!そんなチャンスを手に入れるには・・・
今まで、一人だけで演じられ、一人でこなせる、学者や評論家、コメンテーターという好き勝手出来る職業を捨てなくてはなりません。
出馬となると、世論から・・・
選挙という洗礼を受けなければならないのです。
だから・・・
ノボルは独身の身ではありますが・・・
スキャンダルにも気を付けなくてはならないのです。
そんな訳で・・・身内の身辺整理も必要です。
なので、ノボルは・・・
最初は、クミコとトオルの結婚には無関心だったはずなのに・・・
問題を抱えているかもしれない身内のトオルとなると・・・
大物政治家を目指すノボルにとって最も邪魔者になるのです。
しかもノボルは他人を信用できないから・・・
人も愛せないし、自分を他人にさらけ出せないものだから離婚した妻との間にも子供はいないのです。
そしてもっともっとノボルの野望が広がってしまった場合・・・
ノボルが自分の息のかかった後継者が欲しくなった時は・・・?
そんな事を予知していたクミコは、お腹に宿った我が子の未来を悲観して、ノボルの息がかからないように、未然に我が子を葬っておいたのでしょうか?
そんな中・・・
身内でない牛河が、そんなノボルの野望に付き合い・・・
ノボルのマンパワーとなって・・・
ノボルを支えていたわけですが・・・
牛河が、ノボルの伯父の事は支えたはずなのに・・・
なぜ?牛河は、ノボルの事は支えきれなくなったのか?
もう一度確認したくて・・・
「ねじまき鳥クロニクル 第3部鳥刺し男編」の347ページから読み返しました。
ノボルとは・・・
人にも無関心なのだから、人を愛することもできず・・・
牛河と同じく・・・
ノボルには・・・特になんの信念もなかった・・・
いや、もしかしたら?牛河は信念があったのかな~?
ノボルとは・・・
国を愛するどころか、国にも無関心だった・・・
ただ・・・
綿谷ノボルが人間らしく、理性的に知的にいられる場所があればよかった・・・
それを牛河は見抜いたのですかね~?
そして・・・
自分だけは・・・
痛くて苦しい思いをしなくてもいい場所作りをしたかったのかな~?
信念が無ければそれは容易にできる事・・・
ノボルワールドの後付けロジックで・・・どうにでも世論を動かせる「悪」の力が備わっているのですから・・・

な~んて・・・
難解な村上春樹作品を自分なりに勝手に読み解きましたが・・・
そんな読み解き方をすれば・・・
クミコの言葉や行いも理解できますし・・・
トオルが信念を持ってクミコを待っていたのも理解できるのです。

そんな訳で・・・
私は、またまた「ねじまき鳥クロニクル」??の文学の世界から抜け出せないでおりました。

そして・・・
今朝、「スタンド・バイ・ミー」の13章まで読み終えました。
私が、「スタンド・バイ・ミー」の少年たちと同じ年頃の頃に観た映画では、理解しきれなかった・・・沢山の情報が入ってきました。
12章では・・・テディの心の痛みと苦しみをひしひしと感じました。
それは、テディの父親の心の痛みと苦しみそのものなのだと・・・
テディにとってその心の痛みと苦しみは・・・
テディが父親から受けた身体的な痛みや苦しみ以上の・・・
痛みや苦しみなのかもしれないと・・・
ここにも、切れない縁・・・
親子というシステム、暴力というシステムの現実の話が綴られていました。
そして・・・
13章では、クリスがそんなテディの心の痛みや苦しみに寄り添うのですが・・・
「スタンド・バイ・ミー」のタイトルの真意が少し理解できたようなそんな気がするところまで読み終えました。
少年達のドキドキワクワク冒険映画として・・・「スタンド・バイ・ミー」の映画鑑賞を楽しんでから31年。
今度は、「スタンド・バイ・ミー」のストーリーの真意を探りながら原作を読み進めたいな~と思います。





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