春の野原の兎と、雪の中のウサギ!

2024-06-25 18:53:02 | マイ日記

もうすぐこの辺も梅雨入りするのかな?

気温が高くて湿度の高いモヤっとした陽気に・・・

昨晩は夏バテしそうでした。

夕方前に食品の買い物をして自宅に戻り・・・

ソファでぐったりしていたら、

なんだか体調がすぐれず・・・

なかなか晩御飯作りへとキッチンに向かえず・・・

気力も段々と薄れておりました。

それでも・・・

重い腰を上げて何とか冷蔵庫に向かい、

食材チェックで冷蔵庫を開いたら・・・

梅干しの容器が目に入りこみました。

私はすかさずその容器を取り出し、

梅干しを一粒口に入れて頬張りました。

「うん~!酸っぱ~い!」

梅干しのクエン酸が効いて・・・

少しだけ身体も軽くなり・・・

そこでようやく・・・

晩御飯作りをスタートさせることが出来た・・・

昨日の夕刻のことでした。

昨日は・・・

お天気は良かったけど・・・

靄っとした蒸し暑い陽気の一日ではありました。

でもでも・・・

夕焼け空はキレイだったな~!

 

そして・・・

本日は・・・

曇り空の靄っとした天候の中・・・

なんとか洗濯物は干せました。

その後・・・

「街とその不確かな壁」(作)村上春樹

を読み終えました。

 

そして・・・

本日はまたまたそんな読書体験でインプットしたものを、

マイブログにアウトプットしようと・・・

パソコンを起ち上げたのですが・・・

「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」と同様、

頭の中が整理できないでおります。

何をどうアウトプットすればいいのか?迷いながらも・・・

キーボードを叩いているうちに、私の頭の中の不確かな波の様な意識が・・・

粒となって、勝手にこのマイブログの空間に文字を埋めていくだろうと思い込んで、

ただ今、ひたすらキーボードのアルファベットのボタンに指を添えながら・・・

私の意識と指を一体化させて・・・

私の空間作りを楽しんでいるところです。

 

そんな訳で・・・

当初は趣味の読書の感想を書き込みたいところではありましたが・・・

今朝、「街とその不確かな壁」のラスト70章まで読み切ると・・・

ブログに感想を書き込むのは野暮なのかもしれないと思うようになりました。

それでも・・・

その作品のラストの暗闇からも壁からも抜け出て・・・

さらにページをめくると・・・

村上春樹さんからのメッセージが綴られている空間に遭遇しました。

私・・・

こちらの「あとがき」を読むのは今朝で二回目になります。

本来なら「あとがき」はネタバレ防止のため、

小説のストーリーを全て読み終えてから読むつもりでしたが、

私の思い込み違いで・・・

どうしても、一旦、こちらの作品の壁から抜け出て・・・

「あとがき」を読んでみたくなったのです。

それは・・・

こちらの作品から・・・

「コンピューター」とか「インターネット」の単語を目にした時からでした。

私はこちらの作品が1980年前に書かれた作品だという知識のままこちらの小説の世界に飛び込んだのですが・・・

どうやら?そうでもないらしいと・・・

私は・・・

村上春樹さんが1980年にこちらの作品を文芸誌で発表され、その後、最近になって少しだけ加筆して、新刊の単行本として出版された作品だとばかり思っておりました。

でもそれは私の思い込みでした。

第二部の207ページあたりまで読んでいると・・・

私は、こちらの小説の壁を一旦抜け出て・・・

どうしても「あとがき」を先に読んでみたくなったのです。

そこで・・・

2022年12月の村上春樹さんからのメッセージでやっと理解できた私です。

こちらの作品は・・・

2020年以降に70代の村上春樹さんが書かれた作品なのだと、

しかも・・・

世の中が、世界中が・・・

新型ウイルス禍と闘っている頃に書かれた作品なのだと、

それは・・・

「現実は小説よりも奇なり」とささやかれていた時期です。

私は、「あとがき」を読み終えると・・・

再び、「街とその不確かな壁」の世界の壁の中へ戻ってみました。

そして・・・

その後は村上ワールドの中で・・・

私の頭の中の思考回路を活発化させながら・・・

読書を楽しんでおりました。

それは・・・

世界の終りもハードボイルドもない世界でした。

だけど~!

ワンダーなことはあったりで・・・

物語は進んでいきました。

そして、それは・・・

小さなろうそくを灯しながら語られるような静かな展開で・・・

心穏やかに読み進めることが出来ました。

 

そこで・・・

そんな読書過程の中で・・・

私の頭の中で想像したものを、

一所懸命に・・・

言語化して、文字化してみようとすると、

ホントに大変!

夏目漱石の作品で例えるなら・・・

「動」の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」が「坊ちゃん」なら、

「静」の「街とその不確かな壁」は「こころ」みたいな作風かな?

こちらの作品は・・・

ド派手なネオンの様な灯りではなく・・・

ろうそくの灯りの中で語られるような・・・イメージ作品でした。

そんな作品を読み進めていく中・・・

終盤には・・・

こちらの作品の主人公の「私」の頭の中には・・・

突如、春の野原の若い兎が登場してくるのですが・・・

そこでなぜ?

いきなり「兎」?と思いながら・・・

これまでの村上春樹作品を思い浮かべておりました。

私が十数年前に・・・

「ねじまき鳥クロニクル第2部」の本の栞紐がかかっていたページを開き、

そこから十数年ぶりに再び「ねじまき鳥クロニクル」の物語を読み進め、

その後、インターネットを通して「ねじまき鳥クロニクル第3部」の本を新たに購入して、

ワクワクしながら3部の本のページを開いた日のことが思い出されます。

そして・・・

「1 笠原メイの視点」を読んだ時のことが急に頭に浮かんだのです。

あの時の・・・

笠原メイの手紙を読んだ瞬間!

私の胸がだんだんと熱くなって・・・

顔を赤らめながら、「メイちゃんいきなりすぎるよ~!」と・・・

思わず・・・本を閉じ、

その後、当分の間・・・

「ねじまき鳥クロニクル」の本のページを再び開けなくなった・・・

衝撃の読書体験のことが脳裏に浮かびました。

ではなぜ?

私の胸が熱くなり、顔を赤らめたのか?

それは・・・

その頃の私が、すでにこのブログをスタートさせていたからなのですが、

ブログを綴る私と、笠原メイの手紙を綴る心情が重なったこともあったのですが、

笠原メイの手紙を読む前から・・・

そんな手紙の内容も知らないまま・・・

それ以前のマイブログの空間には・・・

「ねじまき鳥クロニクル」の読者のふりをして・・・

それまでのブログを綴っていた事実に対して・・・

自分自身に恥ずかしさを覚えたのだと思います。

そんな私が衝撃を受けた「笠原メイの視点」の笠原メイの手紙には・・・

「ウサギ」の単語が登場してくるのです。

『でもね、ねじまき鳥さんに向かって、それをアタマから順番に説明していこうと思うと、どういうわけか言葉というのがぜんぜん出てこないの。アタマの中が雪の日のウサギみたいに真白けになっちゃうの。なんていうのかな、簡単なものを誰かに説明するというのは、ある場合にはぜんぜん簡単なことではないのです。たとえば「象の鼻はすごく長い」みたいなことだって、いつどこでそれを口にするかで、まるっきりウソになったりするでしょう。私はこの手紙を書きながら、ビンセンを何枚かムダにした末に、ついさっきやっとそういうのを発見したのです。コロンブスが大陸を発見したみたいに。』

 

と・・・

ここまで、私の意識と指を一体化させて・・・

マイブログに綴ってみると・・・

今ちょうどこちらの物語のアハ体験を発見!しました~!

こちらの物語の壁の中では、「夢読み」という仕事があるのですが、

私は「夢読み」の仕事の比喩をいろいろと考えてみたのです。

「夢読み」の仕事とは・・・

作家や小説家の比喩なのではないか?と・・・

作家や小説家とは・・・

誰かしらの記憶や記録をインプットして、

オリジナルの物語を創作してアウトプットすることを生業にされているのでしょうが、

自分の意識の中で創り出した空間の壁の中には・・・

様々な登場人物が顕われて、その限られた壁の中で・・・

物語を紡いでいく作業なのかもしれないな~?と、

例えば・・・

私の様なド素人が書く文章は・・・

「ねじまき鳥クロニクル」の物語の中の「笠原メイ」の頭の中と同じで・・・

真っ白い雪の中で真っ白い兎が駆け巡っているだけの・・・

輪郭がはっきりしない、ぼやけた映像が映し出されているだけなのかもしれません。

頭の中の意識の「波」を上手く「粒」に出来ない感じなのかな?

でも・・・

物語を紡ぎだせる作家や小説家の頭の中は・・・

多彩な草花が芽吹く春の季節に色鮮やかな野原で真っ白い兎が駆け巡るそんな情景が

頭の中で色彩豊かに作りだされていそうですね~。

そして・・・

背景も登場人物の輪郭もはっきりとした映像が映しだされているのかもしれませんね~!

そんな想像をしたくなる物語でしたが・・・

村上ワールドの結末だけは・・・

毎度のことですが・・・

大体において、物語の伏線回収がなく・・・

結末に決着がつかないのです。

そこで・・・

読者がモヤモヤすることもあるのかもしれませんが・・・

そんなモヤモヤに浸りながら・・・

その村上ワールドの物語に紡ぎだされている・・・

リアリティある美しい文体のページを遡ってめくってみると、

その中では・・・

後に、アハ体験が出来るような面白い文体と遭遇出来たりする訳です!

実は私・・・

「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を読んでいる過程で、

新古書店で「街とその不確かな壁」の本を購入する際に、

偶然に見つけて一緒に購入した・・・

「本の歴史」を読んでいる過程で・・・

その本の中の資料の、画像の中の文字や絵の写真などを拝見していたら・・・

古い夢読みの仕事とは・・・?

古代の図書室で古書を書写して写本を作る職人さんとも重なってしまいました。

村上ワールドの中に登場してくる・・・

古い夢読みの職業とは、そんな写本士とも想像できるな~!

な~んて・・・勝手に想像しておりました。

そして・・・

私の偶然の本選びに対してまたまた勝手に自画自賛しておりました。(笑)

「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」と

「街とその不確かな壁」の読書過程の中で、ちょいちょい挟み読みしていた・・・

「本の歴史」と「いつもよりも具体的な本づくりの話を。」の書籍のことも・・・

もっともっと、マイブログに綴りたいのですが・・・

本日は・・・

またまたその時間とスペースがなくなってしまいました。

だからそれはまたいつかにして・・・

 

しかも・・・

まだまだ「街と不確かな壁」の感想の様な?

考察のような?

そんな私の意識が頭の中でうごめいております。

だから・・・

それを具体的にイメージしたものを・・・

本日のブログにもっともっと書き綴りたかったのですが、

ですが・・・

全くもって・・・

上手くまとめて書き綴ることが出来ませんでした。

今、私の頭の中は・・・

真っ白な雪模様です。

その中で・・・真っ白いウサギが跳ね回っております。(笑)

 

でも・・・

次に読む小説だけは決まっています。

「街とその不確かな壁」を購入した際に・・・

その他、10冊の本を購入しました。

その10冊の本の中には・・・

帯に、「芥川賞受賞作」と記されている小説が入っています。

こちらの作品は・・・

いつ読もうか?と・・・

購入段階では全く決まっていなかったのですが・・・

「街とその不確かな壁」を読みはじめて・・・

その物語に登場する・・・

子易さんと遭遇し・・・

子易さんの風貌を文面で読み取り具体的に想像してみたら・・・

またまた・・・

私の本選びに感動!

これから・・・

「街と、その不確かな壁」作品の発表年と同い年の作家さんの作品・・・

「むらさきのスカートの女」(作)今村夏子

こちらの本のページをめくってみたいと思います。

 

「あっ!もうこんな時間です。」

そろそろ・・・

晩御飯の準備に取り掛かりたいと思います!

 

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