坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

結婚式当日

2009年03月31日 | 南無阿弥陀仏の結婚式
 3月31日

 雑費  諸々        よう解らん。。。

 合計            よう解らん。。。
 3月累計          117420円以上やけど、よう解らん。。。

 結婚式当日。
 準備は昨日のうちにしたし、荷物も持って行ったのだが、仲人から「和讃もコピーして全員に配ったらどうや」という意見があって「それもそうやのぉ。。。」っちゅう事で、朝、意訳つきのヤツを急いで作ってコピーして座席に配布。ちなみに他に配布したのは式次第と意訳付き正信偈の勤行本。


 式次第
 一、 参列者入場着席
 一、 司婚者の先導で新郎・新婦入場着座(楽)
 一、 ○○寺門徒総代より開式のことば
 一、 総礼
 一、 伽陀 先請弥陀入道場
 一、 司婚者焼香・表白
 一、 御経 仏説阿弥陀経(読経中に参列者焼香)
 一、 短念仏
 一、 三重念仏
 一、 和讃  煩悩にまなこさへられて(二五二頁右)
    懸和讃 外儀の(二五二頁左)
 一、 回向 我説彼尊功徳事
 一、 司婚の言葉
 一、 新郎焼香・誓いの言葉
 一、 新婦焼香・誓いの言葉
 一、 司婚者より誓いの言葉の認定・念珠授与
 一、 正信偈草四句目下(全員で)
 一、 念仏(同朋奉賛)
 一、 和讃 弥陀成佛のこのかたは 次第六首(同朋奉賛) 
 一、 回向 願以此功徳
 一、 総礼
 一、 ○○寺坊守より閉式のことば
 一、 司婚者の先導で新郎・新婦退場(楽)
 一、 参列者退場


 @和讃&意訳

  煩悩にまなこさえられて
  摂取の光明みざれども
  大悲ものうきことなくて
  つねにわが身をてらすなり

  自分勝手な煩悩に目がくらんで
  愛の用きを忘れる時があっても
  愛はつねに用いて
  いつでも私をつつんでいてくれる
  (意訳・埴山和成先生)

  弥陀の報土をねがうひと
  外儀のすがたはことなりと
  本願名号信受して
  寤寐にわするることなかれ

  共に生きる世界(弥陀の浄土)を願う人
  この世の生業は違っても
  阿弥陀の本願を聞き
  私にかけられた愛が
  あることを決して忘れないでね
  (意訳・埴山和成先生)


 装束をつけて準備完了。開式前にやはり緊張する。どれだけ緊張していたかというと、五条袈裟のヒモの結び方を間違える。千は行かなくとも、数百回は結んだ結び方を間違えてもうて「アカン、俺、緊張しとるやんけ」と結び直す。
 仏前結婚式開始。最後に参加者全員(?)での正信偈が今までで一番感動的だったと個人的には思う。

 仏前結婚式終了。もう、ヘロヘロに疲れる。そのまま倒れこみたかったのだがそうはいってられず、装束から礼服に着替え、撮影してた機材を撤去してトランクに詰め込み、披露宴会場へ。もう、完璧にヘロヘロ。撮影機材のセッティングや最後の打ち合わせ等の最後のセッティングをして、披露宴開始。っちゅうか、開始直前に1人の門徒総代さんが寺からホテルの移動中にタクシーの中で倒れられたというトラブルがあり、新婦&新婦の母が無茶苦茶大変状態。よって開式が数分遅れる。
 披露宴スタート。司会者も私なんだが、司会者ヘロヘロ状態。でも、まあ、前もって予定を組んでいたので、なんとか進行。

 披露宴は、新郎新婦からの挨拶。司会者の私からの案内。終了後に司婚者との懇親会の会場であるタンガクラブの三浦さんよりタンガクラブの説明。
 で、司婚者からの法話。仲人からのスピーチ&乾杯。
 ここまでで約1時間。まあ、案内で「先に飲み始めて下さい」と説明しておいたので、皆さんも飲み始めておられたらしい。また、「乾杯前は出来るだけ私語を慎み、大声を出さないように御願いします」等の案内もしたので、食器の音が気になる程度には静かだった。
 で、乾杯。無礼講。
 30分程度の時間を開けた後に、全員にマイクを廻し、自己紹介。主に、「新郎側なら、新婦に対して喋って下さい」みたいなもん。私たちも含めての参加者が60人ぐらいだったので、1人2分計算で2時間。長い人も居てるし、ひと言だけの人も居てるし、1時間40分程度で全員にマイクが廻る。一応BGMも流しっぱなし状態で場を乱したかったのだが、喋り終わると拍手なんぞもあったりして「酒は進んでいるのかな?」と心配してたら、結構、皆さん飲まれていたみたいなので一安心。
 少し時間を挟んでから仲人よりの閉会の挨拶で終了。

 ちなみにBGMは受付開始時より披露宴が始まるまではモーツァルトのレクイエム。乾杯後は世界の民族音楽の『恋歌』
 閉会後の最後の曲はジョンレノンの『ウーマン』から、やっぱし当初の企画通りにボブマレーの『ノーウーマン・ノークライ』に変更。新郎新婦共に母親しか居らんし。

 後にタンガクラブへ。混み混み状態で、私は一番奥で親しい僧侶仲間と床に座り込んでワイワイと。
 その後に数人と『ら』に行って、またまた飲んでから、会場であるホテルに戻って寝る。

 法事形式の吉凶禍福の三三九度を取り入れなかった仏前結婚式は、新郎新婦には良かったと思う。一番心配していた新婦の誓いの言葉も、「仏前やねんから、何でも安心してブチまけろ」というアドバイスが効いたのかどうか解らんが、隣で聞いてて泣きそうになった。寺で生まれ育った跡継ぎ娘の業を、仏前結婚式という場の『誓いの言葉』で出せたと感じた。
 司婚者の『表白』も15分~20分ぐらい。結婚式での法話代わりを『表白』と『司婚の言葉』で作って頂いた。
 個人的には素晴らしい仏前結婚式になったと思う。