坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

海原オバマ・雄山

2008年11月06日 | 坊主の家計簿
 11月6日

 食類  諸々         1541円
 雑費  タバコ10      3000円

 合計             4541円
 11月累計         16894円

 オ「はいどうも~、海原オバマです」
 雄「ワシは『かいばら』雄山じゃ」

 と、云う事で、ワシ、仕事でバタバタしてて疲れてます。

 オバマ氏は黒人初の大統領になった。黒人でも合衆国大統領に成れると云う事を証明してみせた。
 釈尊は、バラモン階級の特権から、男女を問わずあらゆる階級の人達でも輪廻からの解脱が出来る事を証明した。

 親鸞には『女犯偈』っちゅうもんがある。
【行者宿報設女犯 我成玉女身被犯 一生之間能荘厳 臨終引導生極楽】
 っちゅうもんである。疲れているので現代語で知りたい人は、ネット検索して下さい。
 別に親鸞は性欲の問題だけで悩んでいたわけではないと思う。それは煩悩の矮小化だと思う。
 なんか
 『オネガイダカラ スグキテオクレヨ』
 という、池山先生の墓に刻まれた言葉を思い出す。
 「構わんから、こっちに来い!」と。
 「身なりを整えてから」とか、「もう少し調子が良くなってから」と言ってしまうこちら側の都合でなく、向こう側から『オネガイダカラ スグキテオクレヨ』と。人に会いたいって、そういう事だろうし。
 法然も、親鸞も、煩悩を抱えた凡夫であっても、仏に成れる事を証明した。
 
 オバマ氏がアメリカ合衆国大統領になった事を、私も喜ぶし、非常に感動している。
 でも、オバマ氏と同じ黒人の人達にとっての感動は、当然、私と比べ物にならないと思う。少なくとも、テレビニュースで見る、あの感動の姿は。
 オバマ氏と同じ黒人の人が「私が生きている間に、こんな事が起るなんて」みたいな事を云っておられた。
 なんか、そういう姿を見ていて、ふと、釈尊、法然、親鸞の仕事を思い浮かべる。

 「白人でなきゃダメ!」という差別。そういう差別があるのならば、黒人は白人に生まれ変わる事によってしか救われない。

 なんか、最近、上野樹理が出ているオリックス生命のCMをよく見る。一時期流れてなかったと思うのだが、タマタマなんだろうか?最近、あのCMによく出くわす。
 上野樹理が占い小屋に行くCMである。
 真宗では占いはしない。『迷い』であるから、しない。当る、当らないの話ではない。単なる迷いであるが故にしない。

 「こういう風になりたい!」
 とは、迷いである。元占い師の私が云うのだから、なんとなくだが、間違いないと思う。

 黒人が「白人に成りたい!」は、悲し過ぎる。
 同じく、どんな自分の人生であっても、それを引き受ける事が出来ない事は悲し過ぎる。
 そして迷いでしかない。

 オバマ氏は白人に成る事なく、大統領に成れた。当然、多くの先人達の御苦労がある。

 「こういう風になりたい!」
 「こうじゃなきゃ絶対にイヤ!」
 と、自分を受け入れる事の出来ない辛さを再生産、つまり、自分自身が人類の歴史の中で「私さえよければ」と、自分にとって都合のイイ人生を選択して行くのか、それとも、「これが私の人生である」と、立ち上がって行くのかとでは、やはり違う。

 オバマ氏は黒人のままで大統領に成れた。
 
【あなたは、あなたに成ればいい。あなたは、あなたで在ればいい】(渡辺尚子)