坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

海原オバマ

2008年11月05日 | 坊主の家計簿
 11月5日

 外食  ラーメン        630円
 雑費  100円ショップ   1050円
     チオビタ11      548円
     エレガード       598円
 食類  無添加ワイン      398円
     ジンジャードラフト2  276円
     諸々          246円

 合計             3746円
 11月累計         12353円

 いやぁ~、初の黒人大統領、という言い方だけで評価してはオバマ氏に対しては失礼なんだろうが、それでもやっぱし初の黒人大統領である。オバマ氏の演説を聞きながら、ホンマに世界って変わるねんなあ、と感じ、思わずウルウルとしてもうたやんけ。
 
 オバマ氏が大統領になった事で、海原小浜師匠から海原一門に入門を許可されたらしい。海原オバマ氏の誕生である。
 当然、海原一門としても初の黒人芸人である。
 海原一門には、今の所ナンバーワンの女性漫才コンビである『海原やすよ・ともこ』も居るし、『池乃めだか』も居る。一門の中ではこの3人は大丈夫であろうと思われる。だが、問題なのは『海原さおり・しおり』と『上沼恵美子』である。この3人は先輩芸人として煩そうである。しかし、まあ、特に上沼恵美子なんぞは人を大事に育てるが故の厳しさであろうし、「あんた、黒人やからいうて差別される事もあっても、頑張って一流の芸人を目指さんとアカンで」という声もかけて呉れるであろう。
 女性のお笑い芸人というのは、やっぱり大変らしい。今でも『女芸人』として明確にジャンル分けされているぐらいである。芸人に男女の区別はないはずであって、まあ、その中間、っちゅうか、『はるな愛』なんぞの芸人もいるが、本来は『芸人』で済む話なんだが、やっぱし『女芸人』と呼ばれてしまう。
 背後にあるのは『女性はおしとやかに』っちゅう幻想なんだろう。その幻想を押し付けるが故に、女性のお笑い芸人が大変なんだろう。まあ、「女のクセに」っちゅうやつだ。「女のクセにお笑いなんぞをして」っちゅうやつだ。
 今でも女芸人は大変だが、昔はもっと大変だったらしい。そういう苦労を知っているが故に、初の黒人・海原一門芸人としての『海原オバマ』に対して上沼恵美子は厳しく当るかも知れない。。。

 なんの話や。え~。。。海原オバマである。
 確かに海原一門は漫才としては名門である。
 『海原お浜・小浜』→『海原千里・万里』→『海原さおり・しおり』→『海原やすよ・ともこ』と、ずっと人気漫才コンビを輩出して来た一門である。しかし、今の所は海原オバマはピン芸人であり、やはり黒人である。

 もうエエか。当然、『海原オバマ』は嘘です。

 なんか、オバマ氏の演説は防弾ガラスで守られていたらしい。その事を知らなかったので、たまたまリアルタイムで見れた演説は感動しつつも、「大丈夫か?」と、やはり思ってしまう。初の黒人大統領を好ましく思っていない方々も多く居られるようであり、かつ、殺される可能性も多々あるみたいだし。
 なんとかこの感情を理解しようとした所、ようするに阪神タイガースのオーナに村上ファンドの村上氏がなるかも解らなかった時を考えた。あの時に、関西は大ブーイングであった。「阪神タイガースを売りに出す」なんぞと云う発言もそうなのだが、村上氏と阪神タイガースとのイメージのギャップが大き過ぎた。あの時も『村上暗殺』の話が出てた。また、村上氏が逮捕されたのも「阪神タイガースに手を出したからや」という意見、と云うか、感情が関西圏には、いや、日本全国の阪神ファンには多々あった。
 そう考えると、「そら許されへんやろうなぁ。。。」と、なんとなく解る。 
 まあ、金で買ったのと、選挙で選ばれたのとは全然違うが、似た様なものかも知れない。
 少なくとも「なんで、あんなヤツが。。。」という部分では全く同じであり、「絶対に許せない」っちゅう部分でも同じだろう。

 村上氏は個人に対する偏見で、オバマ氏は人種に対する偏見である。
 イイじゃないか、別に黒人が海原一門に入っても。
 あ、アメリカ大統領か。大統領にはどんな人種であろうが、どんな性別だろうが、どんな宗教だろうが、誰がなっても構わないのではないのか?あ、『どんな宗教』っちゅうのは難しいのか?よく知らんが。
 
 将来NGK(なんばグランド花月)の舞台に『海原オバマ』が立ってても、面白ければ別に何ら問題がない。
 ただ、「黒人の芸人って珍しいでしょう」で舞台に上げるのは、やっぱしおかしい。黒人初の演歌歌手みたいなもんで、流行にはなるが、その内に消えてしまうかも知れない実力で舞台に上げるのはおかしい。
 オバマ氏は上院議員としてのキャリアは4年らしい。芸歴4年でNGKの舞台に上がれるのは吉本新喜劇の座員ぐらいなものであろう。その辺の手腕はこれから試されるのだろうが、現在の吉本新喜劇・座長の1人である小籔千豊も新喜劇としてのキャリアは4年で座長に就任して、現在も頑張って居られる。
 オバマ氏にも、同様の活躍を期待したい。

 当然、初の黒人大統領であるが故に、様々な偏見・差別でもって仕事がやり難い事が多々あると思われる。黒人に対して偏見を持たれて居られる方々も多く居ているのだろうし。様々な妨害活動もあるだろう。しかし、そんな時は姉弟子である上沼恵美子に相談すると良いだろう。。。って、酔いが。。。無添加ワインの脳味噌直撃の酔いが。。。

 女芸人も大変だったらしい。、まあ、今でも『女芸人』かも知らんが、それでも、以前よりは大分マシになって来たはずである。当然、それには様々な女芸人の、蔑視され、偏見を持たれた、同じ芸人仲間からすらも偏見を持たれた『女芸人』の先輩達の御苦労がある。その御苦労の御陰があるが故に、今では多くの『女芸人』の人達が活躍されておられる。
 今でも単なる『芸人』でなく、『女芸人』ではあるが、偏見は薄らいで来ている。
 同じく、『黒人初の大統領』が、次から暫くは『黒人大統領』と呼ばれるのだろうが、100年後ぐらいには黒人だろうがなんだろうが単なる『大統領』として認識されるようにオバマ氏には、キライな言葉であるが、是非頑張って頂きたい。
 そして、自分に対する様々な偏見を持つ人達に出会った時に、非常に辛いだろうが、その相手を怨むのでなく、相手だけが「偏見を持っている」と感じ突っ走るのでなく、偏見を告発しつつも、同じ偏見を持った人間である、ただ単に不完全な人間同士にしか過ぎず、決してそういう人達を『敵』にするのでなく、「だから白人は。。。」と差別仕返す事なく、あくまでもこの世から様々な偏見から産み出される差別をなくそうとして、様々な偏見を抱えざるを得ない『人間』っちゅう存在を解放する為に『アメリカ合衆国大統領』として活躍して頂きたい。

 ん?朴春琴氏の事を書こうと思いつつも、『海原オバマ』という下らん言葉を思いついたので、そっちに。。。
 
 朴春琴は、戦前の日本において、『朝鮮生まれの日本人』としての国会議員である。小熊英二の論文を読んでから書こうと思ったのだが、却下。論文に紹介されている朴春琴氏の言葉だけを紹介して、寝よ。

【・・・・・・私は朝鮮生まれの日本人として帝国議会の議政壇上に立ちましたことは、私一個人の光栄のみでなくして、朝鮮二千万民の光栄と思うが故に、是れ以て亦皆様に厚く御礼申上げる次第であります・・・・・・何しろ生まれは朝鮮でありますけれども、日本人には違いない】

 これは小熊英二氏が『コリアン・マイノリティ研究 1』に書かれた論文中の紹介されている朴春琴の言葉である。
 アメリカには『キリスト教』ちゅう壁があるのかも知れないが、日本には天皇制という壁がある。国籍、厳密には『戸籍』がある。当然、天皇家には戸籍はない。当り前である。基本は『陛下の臣民』であるのが戸籍である。よって、『帰化』=『陛下の臣民』になる事である。
 在日コリアンの人達が、どういう理由でもって帰化しないのかは、それぞれ様々であろう。
 不法滞在でない定住外国人の人達が帰化せずとも、選挙権、被選挙権の権利を得る資格は『一定期間日本に在住していた』という事で、『いわゆる日本人』以外の人達から総理大臣が選ばれる日を、なんかオバマ氏がアメリカ合衆国大統領になった事から関連して思う。