エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

フォイヤーヴェルク管弦楽団第32回定期演奏会

2014年12月26日 | ポエム
昨夜は「めぐろパーシモンホール」で音楽に触れた。
フォイヤーヴェルク管弦楽団第32回定期演奏会に出かけたのであった。



18時開場、19時開演であった。
従って、6時頃に開場に着いた。
おりしも高校生たちが下校するタイミングであった。

雪と云うより、霰が降ってきた。
高校生たちは大喜び・・・。
「わぁーっ!雪だ・・・ホワイトクリスマスだねっ!」

はしゃぐ高校生たち。
そのい若い声を聴いているだけで、楽しい。

ぼくにとっての初雪である。



プログラムである。
今回は、サクソフォン。
サックスの澄んだ音が素晴らしかったし、最後の演目「グラナダ」のパトスの迸りは素晴らしかった。

この楽団の演奏会で、サクソフォンの客演は初めてであろう。
各パートが、成長するさまを見られるのは心ウキウキするものだ。
とりわけ、今回はパーカッションが素晴らしかった。

その意味では大成功の定期演奏会であった。

ぼくの知り合いの「M・O」君の成長も、見られた。
彼は、毎週名古屋から練習に帰京するとのこと。
社会人一年生となった「M・O」君の逞しさと、音楽への造詣も伺がえた演奏会であった。



開場のパーシモンホールへは、我が家からは地下鉄一本。
乗り換えなしでいけるのは嬉しかった。

かてて加えて、会場の立地も良い。







「初雪の街を鎮めるサクソフォン」







昼の空はあくまでも晴れ渡っていたのであった。



      荒 野人

蝋梅の花

2014年12月25日 | ポエム
蝋梅の花が咲いている。
高地では見頃を迎えつつある・・・。
平地では満開であり、且つ見頃を終ろうとしている。



この臘梅は、我が家の近くの梅林公園にある3本の木である。
ちょっとした丘にあるのだ。







「蝋梅の光ためこむ重さかな」







臘梅も又、青空が良く似合う。
その薄黄色の透徹した花弁がすてきな花である。



臘梅は、かなりの花の量が無ければ匂わない・・・そんな感じである。
けれども、甘く切ない匂いが漂う。

花言葉は・・・。
「先導」「先見」「慈愛」 「優しい心」である。



蝋梅の花弁は、光を集める。
蝋梅の花弁は、光を発散する。

これからは、暫く楽しめそうである。



       荒 野人

薄氷(うすらい)

2014年12月24日 | ポエム
冬至を越えた。
かぼちゃの煮物を食べた。
これで風邪をひかないはずである。

今夜、柚子湯に入る。
実は柚子湯どころでは無かった。

毎日のように、二女の家に出かけ孫の面倒を見たのであった。
二女の体調がおもわしくなく、妻はほぼ毎晩泊まって孫の面倒を見たものであった。

いずれにしても、これからは昼が長くなっていく。



朝は、薄氷が張って孫の玩具になっているようである。
いまを象徴するような、自然からの贈り物である。

薄氷は、「うすこおり」と読むのではなく「うすらい」と読む。
俳句の世界に入らなければ、そうは読まなかっただろうと思う。







「薄氷の向こうに見ゆる新世界」







孫は、氷の向こう側にどんな世界を見ているのだろうか。
楽しくて仕方がないようだ。

自然の恵み、そう考えて良いのだけれど、北国では大変だろうと思う。
森羅万象、夫々の人の心に蓄積されていくのである。




        荒 野人

越辺(おっぺ)川のコハクチョウ

2014年12月23日 | ポエム
11月末、白鳥を見に出かけた。



この土手の右側の越辺川に、小白鳥は飛来している筈である。
いてほしい!



いつもの場所に、白鳥はいない。
川を溯っていくと・・・数羽の白鳥。



この時点で、飛来数はおよそ7~8羽。

こんなものであろう。
ところで、現在の飛来数だけれど、80~90羽という。
逢いにいかなければ、なるまい。







「渡り来る共に生きたしコハクチョウ」







宙を舞う姿は、優雅である。
この越辺川には、時としてオオハクチョウも飛来する。
今年は、どうだろう?

それにしても、川島町では餌付けをしていない。
これ以上は、飛来しないかもしれない。
餌付けをする必要も無いけれど、近隣の農家の協力はほしいところだ。

白鳥が来る頃、水田を刈り入れのままにしておくとか・・・白鳥の餌を考えて頂きたいのだ。
行政が、せめて声掛けしてほしいものだ。



すると、こんな姿が見られる。
今年は、田んぼを早々と畝ってしまったらしい。

白鳥は、魚を食べないのだから・・・そうだとしたら町が餌を与えてあげてほしいものである。




       荒 野人

STAP細胞はあります! 

2014年12月22日 | ポエム
「STAP細胞はあります!」
この言葉に、ぼくたちは希望を繋いだのであった。

けれど、いまの小保方さんは稀代の詐欺師だ。
多くの人々の期待を裏切った!
しかも、難病で苦しむ人々。
ややもすると社会的弱者となってしまう、障害を持つ人々を騙したのである。

いや、絶望すら与えたのだ。

刺激惹起性多能性獲得細胞(しげきじゃっきせいたのうせいかくとくさいぼう Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency cells)とは、動物の分化した細胞に、弱酸性溶液に浸すなどの外的刺激(ストレス)を与えて再び分化する能力を獲得させたとされる細胞だ。
その英語名から一般にはSTAP細胞(スタップさいぼう、STAP cells)と呼ばれる。

この細胞をもたらす現象をSTAP現象。
STAP細胞に増殖能を持たせたものをSTAP幹細胞。
胎盤へ寄与できるものをFI幹細胞と呼ぶのである。




小保方晴子さん「STAP細胞はあります!」





悲しい。
ぼくの知り合いにも、この研究の成果を待ち望む方が多くいる。

けれど、スタップ細胞は無かった。
科学的な論拠を失ったのである。

科学の世界で「ちょっとしたコツ」なんて云う世界がある事自体、不思議であった。
騙され、期待し、そして夢を見た。

民主党の裏切りも酷かったし、オレオレ詐欺も酷いけれど・・・小保方さんの裏切りは辛い。







「裏切られ夢砕かれし冬の風」







この冬は、多くのヒーローが彼岸に旅立った。
ヒーローは裏切らなかった。

一途である事の美しさを、教えてくれた。
ぼくたちは、一途さに感動した。

団塊の世代は、純情で涙もろい。
涙腺は、齢を重ねてますます緩んでいる。

頭のどこかでは、まだスタップ細胞の存在を信じていたい!!
だから・・・さらば小保方という稀代の詐欺師よ!



      荒 野人