エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

色氾濫す

2014年12月01日 | ポエム
色が氾濫している。
紅葉、黄葉の氾濫である。
平林寺の色氾濫である。



鮮やかである。
陳腐な表現だけれど、鮮やかである。



この鮮やかな色の氾濫は、神の意思か?
それとも、自然の営みによる恵みなのか?

生態系という語彙が、頭を過(よぎ)る。







「色氾濫重ね着をする照紅葉」







今だからこそ感銘するのではない。
ぼくは、一年を通じてこの境内を散策する。

何故かしら、心が静まるのである。



心の安寧。
空回りするのではなく、前へと進む曼荼羅の心境を教えてくれる。

明鏡止水の面もちである。




       荒 野人