エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

欅黄葉踏ん張る

2014年12月17日 | ポエム
欅黄葉が踏ん張っている。
黄葉は少なくなっているけれど、日差しに美しいのだ。



そのキラキラ感が良い。
命の「ほのほ」が、まだ燃え尽きていない。

欅黄葉程、建物に合う現象は少ない。







「けやきもみじ枝を支える青き空」







欅黄葉は、葉を落とすと空の青さで枝を支える。
そう見えるのだ。



建屋だとか、青い空だとか森羅万象が枝を支えるのだ。
欅の枯れ切った枝の周囲には、不思議と存在感がある。

過日・・・欅に生き様を見た。



幹を被っていた樹皮が、剥げ落ちつつあった。
欅の脱皮である。

この成長すると云う業が、愛おしいではないか。
幹が太り、より逞しさを増してゆく。

年年歳歳、ぼくもそうありたいものである。



    荒 野人