エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

師走の街で

2014年12月11日 | ポエム
所用があって、昨日池袋まで出かけたのである。
池袋東口の、午前11時である。



社会鍋だ。
今日が社会鍋の初日だと、しきりに宣伝している。

救世軍の年末の恒例となっている慈善事業(歳末助け合い)である。

社会鍋(しゃかいなべ)は、救世軍が年末などに行っている生活困窮者支援等の為の街頭募金運動、及びそこで用いられ通行人から慈善募金を入れてもらうために街頭に設置する鉄鍋のことである。
全世界の救世軍が活動展開する国や地域では同様のスタイル(鍋を三脚に吊るすという形態)で行われている。
呼称のオリジナルは英語の「クリスマス・ケトル(Christmas kettle)」。
「社会鍋」という呼称は、日本において定着した呼称である。







「ほのほ継ぐ希望の明日へ社会鍋」


「社会鍋明治の気骨いのち燃ゆ」







下手なトランペットだけれど、心に響く。
継続は、やはり力である。

現在、救世軍は国際連合経済社会理事会 (ECOSOC) において1947年以降、特別協議資格を持つ国連NGOである。
救世軍(The Salvation Army)は、世界126の国と地域で伝道事業(=宗教活動)、社会福祉事業、教育事業、医療事業を推進するキリスト教(プロテスタント)の教派団体であると理解して良い。



しばらく様子を見ていたのだけれど、鍋に入る慈善の金子は少なかった。
お隣の韓国では、現地で普及している交通カード「Tマネーカード」を使い、通常の鍋の代わりに乗合バス車内に設置されているカード端末機を設置し、タッチすることで一般バス初乗り運賃相当額(900ウォン)が寄付できるようにもなっている。

少しの工夫は必要なのかもしれない。



     荒 野人