エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

歩くあるく

2014年12月04日 | ポエム
今でしか感じる事の出来ない風景。
初冬の気配である。



深落葉の醸し出す、妙なる風景。
深落葉の奏でる、妙なる調和である。



深落葉を歩く時、ぼくは有頂天になる。
落葉を蹴り、落葉の匂いを感じる。



水の面には、初冬の色合いが表出する。
その感動である。







「冬木立深く揺れたる水の面」







人は、ことさら日を浴びたがる。



あれほどぼくたちに日陰をくれた、銀杏並木。
今は、すっかり葉を落とし「冬木立」をなす・・・。




       荒 野人