エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ピュアな辻井伸行

2014年12月27日 | ポエム
辻井伸行の「東南アジア紀行~心を繋ぐメロディー」という番組を見た。
何故か、涙が零れてならない。
辻井のピアノを聴くと、いつも涙が零れるのだ。



彼が、無機質なピアノという楽器から紡ぎ出す音が、余りにもピュアだからだ。
音たちが、真珠のように連なる。
音たちは、月の雫のように沁み込んでくる。

琴線に触れ、心が揺さぶられる。



sm21525892 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18 辻井伸行 / Nobuyuki Tsujii BBC Proms full




無垢な情熱!
へんな表現かもしれない。
天使のような心は、そう表現するより他は無い。







「鍵盤にいのち吹き込む去年今年」






アシュケナージも、辻井の才能を高く評価した。
なによりも、佐渡裕は流石である。



佐渡裕の見出した才能こそが、辻井伸行である。
辻井がショパンに挑戦した時、音楽愛好家の一部は否定的であった。

いま、辻井のショパンを否定するものはいないだろう。
彼の紡ぎだす音楽は、至高であるといっても過言ではない。



この年末から、新年にかけて辻井のCDを聴く。
そうして時間を、磨いていこうと思うのである。



   
      荒 野人