平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「新宿野戦病院」~アンチ既存の医療ドラマ! 手術シーンがぜんぜんカッコ良くない……笑

2024年07月10日 | 職業ドラマ
 宮藤官九郎脚本の『新宿野戦病院』(フジテレビ系22時)。
 新宿・歌舞伎町の『聖まごころ病院』を舞台にした物語だ。

 新宿・歌舞伎町──
 風俗、トー横、反社、不法滞在外国人、貧困。
 現代のさまざま問題を集約した街だ。
 作品では、外国人や生活困窮者を助けるNPO法人も描かれる。
 そのNPO法人名は『Not Alone』

 そして舞台とある『聖まごころ病院』。
 救急病院なのに外科医がいないっ……!
 いや、実際にはかつて「新宿の赤ひげ」と呼ばれた高峰啓介(柄本明)がいるのだが、
 何とアルコール依存症!
 メスを持つと手が震える。

 そんなものだから、救急患者を受け入れることができず、病院は経営不振。
 運び込まれる患者も救急隊員に「まごころ病院だけは勘弁してくれ」と言う。笑

 そこへ偶然、転がり込んできたヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)。
 彼女はアメリカ国籍の元軍医だ。
 戦場の野戦病院で医療に携わって来た。
 これで外科医を確保か! と期待されたが、仕事が荒っぽくて、いい加減で雑。笑
 ユウコは「戦場の野戦病院はこんなものだ」と言い張るが、
 ともかく雑で、縫合はギザギザ、痕が残る……。
 会話は基本英語だが、母親が日本人なので時折、岡山弁の日本語をしゃべる。笑
 おまけにアメリカの医師免許は日本では使えないので、手術は違法……笑
 ………………………………………………

 かつて『コードブルー』という救急医療のドラマがあった。
 山P、ガッキー、戸田恵梨香さんらが出ていてともかくカッコイイ。
 少し前に再放送があってチラリと見たが、何と新木優子さんも新人ドクター役で出てた!

 で、今作は『コードブルー』の逆である。
 登場する医師たちはともかくカッコ悪い……。
 真摯に患者と向き合っていない……。
 医療ドラマの見せ場である手術シーンもカッコ良くない……。
 完全にアンチ『コードブルー』、というか既存の医療ドラマの否定である。

 でも、そこから滲み出て来る「人生の悲哀」。
 あるいは「人間の滑稽さ」や「愚かさ」。
 そして「生きるたくましさ」。

 相変わらずの宮藤官九郎節だ。
 さて、本日(7/10)は第2話。
 どんな歌舞伎町のドラマを見せてくれるのだろう。


※関連動画
 特報「新宿野戦病院」(フジテレビ・YouTube)


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