読書のススメ
先月「読書の秋」と書いた割りには、読破出来た本は1冊(^_^;)本が読めない状況は相変わらずである。趣味が”読書”とか、秋の夜長に優雅に本の世界に浸る・・・なんてのをず~~~っとあ......
これを投稿してから早1年・・・私は何冊の本が読めただろう
手帳に記録してあるのを見てみると、今年だけで9冊。まさしく、”言うは易く行うは難し”ってところだなぁ・・・
丸1年でよくても10冊超えるのがやっとかっとだろう。月1冊ってとこか
しかも・・・9冊中5冊は新聞小説だ。それでも読まないよりかはマシとしよう
10年くらい前かな?
読書家の友人が「新聞小説は新聞とってるだけで小説が読めるんだから、本2冊買わなくてすむし、ムッチャお得だよネェ」みたいなことを言った。
それまでも気になる作家の時は切り抜いてでも読んでいたけれど、この話を聞いたときはそれこそ”目から鱗”くらいに驚いた。
それからは作家云々にかかわらず、欠かさず読むようになった。
お陰で「麻酔」や「悪人」など映画化、ドラマ化されるよりずっと早くに読み終わって「内容を知っている!」ってちょっとだけ優越感もったりすることもあった。
それに新聞連載だから、ジャンルを問わず一方的に向こうからやってくるのを読むので偏ることがない。
ちょっとだけでも自分の知識に幅が広がったような気がする。
現に、今連載されている『我が輩は猫である』をはじめ、この1年で夏目漱石の作品を3冊は読破した。
おもしろかった?とか理解とか深く追求されたらムッチャ困るけどね
さて、最近読んだ1冊。湊かなえさんの『物語の終わり』。
長女が夏休みに借りてきてた本だ。長女が読むのは湊さんばかり。
湊作品の割りに人が死なない!と言いながらも合間にいろいろと質問してきて読み進んでた。
質問は北海道のこと。「”たくしん館”ってあるの?」「舞鶴から小樽行きのフェリーって私が乗ったやつやなぁ?」「美瑛ってどこ?」などなど。
私と主人はかなり北海道を旅してきてある。長女の質問に答えるのはわけなかった。
次女は一度も行ったことなく、昨年は計画を練りかけたほど行きたがっている。
長男は1回、当の長女は2回も行ってる割りに人について行ったようなもんだからまるでわかっていない
まぁ、質問を浴びせられ続けたお陰で引き継ぐ様にして私も読み切った。
旅したのは約30年前だから、かなり変わっただろうけれど、それも含めて小説は進んでいく。
旅の話であり、北海道の風景描写が見事でさらに人の心の動きもからめられて、とても、と~~っても感慨深い1冊だった。
正直言うと、今私は”おもしろい”とか”いい本” と書くのをためらってしまった
なぜか?!
理由は、「ああぁぁ~~、旅した~~~い 北海道行きた~~~い 北海道を旅した~~~い」
感想はこれに尽きたからである。
いや、トリックというか、原稿が次から次に人手に渡って元に戻ってくるあたり、まさしくミステリーのようでおもしろかったのは確かである。
北海道の描写から頭の中に情景を浮かべたり、旅する気分になったりと脳の活性にとても良かったと思う。
1冊でも多く本と出会い、活字を追っていけるようにしていきたい。