ダウンワード・パラダイス

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ゲゲゲの鬼太郎 49話 まな(真名)が「名無し」に与えた名前。

2019-03-31 | 映画・マンガ・アニメ・ドラマ・音楽
 同じ東映アニメーション制作だからってことでもないんだろうけど、「HUGっと!鬼太郎」みたいなことになった6期第1シーズン最終話、まな(真名)が「名無し」に与えた名前が気になってビデオの当該シーンを5回見直したんですが、あれはやっぱり「キ・タ・ロ・ウ」ですよね。じぶんにとっていちばん大切な相手の名前を付けてあげたんだなあと。
 今期のアニメではOPで示唆されるだけだけど、そもそも原作の『墓場鬼太郎』においては、鬼太郎の出生そのものが陰惨きわまるもので、「名無し」の誕生シーンと濃厚に重なるわけですよ。親父さんが目玉に乗り移ってまで保護してくれたから道を誤らずに済んだけれども、ひとつ間違えれば「名無し」みたいになっててもおかしくなかった。だから「名無し」は鬼太郎の影(シャドウ)でもあるんでしょうね。
 さらにいうなら、まなが回想の情景でみた「鬼の青年」と「人間の娘」も、それぞれが鬼太郎とまなの祖先なのかもしれない(直系ではないにせよ、「血筋に連なる」という意味で)。そんなことまで想像させられましたね。

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