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今度は母・母つながり(笑)
「ベン・イズ・バック」69点★★★★
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クリスマスイブの朝。
19歳のベン(ルーカス・ヘッジズ)が
突然、実家に戻ってきた。
母ホリー(ジュリア・ロバーツ)は大喜びで迎え入れるが
妹(キャスリン・ニュートン)と良き継父(コートニー・B・エヴァンス)は
微妙な表情だ。
というのも
ベンは薬物依存症で施設に入居しており
そこを抜け出して、帰ってきたのだ。
家族は母ホリーが24時間ベンを監視することを条件に
1日だけ息子の滞在を認めた。
しかし、翌日。教会に出かけた一家が帰宅すると
家が荒らされ、愛犬が消えていた。
ベンの昔の仲間がやったのだ。
犬を取り戻すために家を飛び出した息子を
母は必死に追いかけるが――。
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最近、大活躍なルーカス・ヘッジズが主演。
本作の演技も実にナイーブで
ほんの少しの何かがトリガーになり、全てが壊れてしまう、
ギリギリの淵を行く
依存症の若者の内面を、見事に演じています。
依存症者の苦しみ、抜け出すことが難しい病みの深さ、
その危険が
いかに日常と地続きにあるか、その怖さがよくわかる。
そう、彼はいいんです。
でも、問題は「母親」(苦笑)
基本は理性ありそうなんだけど
結局、なりふり構わず息子を救おうとする母、ジュリア・ロバーツの
気持ちはわかるけど、倫理的にどうなの、という
言動や行動に共感できるかが
微妙なところなんですよねえ。
息子の薬物依存の発端になった医師に
彼女が吐く言葉とか。
いくら恨んでいても、人を呪ってはいけないよ。
呪いは自分に跳ね返ってくるからさ。
母親の息子への感情って
現実世界でも、特別なんだなあと感じる機会が往々にしてあり
この映画の妹が感じる「なんなのさー」のほうに
感情移入してしまったのかもしれない。
父と息子が、同じ問題で闘う
併せて見ると、おもしろいかもしれませんね。
★5/24(金)からTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開。
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