ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

パリの家族たち

2019-05-24 23:58:12 | は行

パリ・パリ続き(笑)

 

「パリの家族たち」70点★★★★

 

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「奇跡の教室」(16年、超・良作!)監督が「母親」とは、をテーマに

女性大統領、シングルマザー、独身女性・・・・・・

10人ほどの女性のエピソードを群像劇でまとめた作品です。

 

特に

“母と娘”に焦点があたっており

独善的な母親のもとで育った三姉妹の話がおもしろかった。

 

 

長女はジャーナリスト、次女は大学教授、三女は小児科医と

それぞれのキャリアに進みつつ、

私生活部分では

長女はシングルマザー、次女は独身主義で子ども嫌い、三女は養子を欲しがってる。

 

三者三様の道をゆきつつ

全員がいまだ母の影響を引きずってるんですよね。

 

で、長女の娘は反抗期で

その関係はうまくいかないとか

ああ、因果は巡るよ(笑)

 

冒頭のナレーションが映画の意図とキモを

端的に現していて

 

「だれもが母親のお腹の中という同じ出発点からはじまる。

公平な出発点から千差万別な人生を歩む」

「母親は不死身と思うから、多くを求めてしまう」

ズバリ、言い得て妙だなあと。

 

「母親万歳!」や「母性讃美!」ではなく、

誰もに「母」はいて、

誰もがその関係と向き合ってる、というテーマがいいと思った。

 

ただ

ちょっと音楽が過剰なのか

微妙な感情の押し付け風味を感じたのと

この三姉妹の話に絞ってもよかったのかな、という気はしました。

 

個人的には

「母親讃美」な風潮に「なんぼのもんや」というスタンスで

バスのなかでちょっとしたイジワルをしたり

「ベビーカー問題」にも言及する、子ナシ教授にちょいシンパシーあったんで。

ワシ、いやな女ですな(笑)

 

★5/25(土)からシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開。

「パリの家族たち」公式サイト

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