
エマニュエル・ドゥヴォス、やっぱいいなあ。
「パリの調香師」73点★★★★
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現代のパリ。
運転手業をするギヨーム(グレゴリー・モンテル)は
悪いヤツじゃないけど、ちょいちょいズルをして
世の中を渡ってきた男。
カワイイ娘を愛しているが
実は離婚調停中で
このままでは自分より仕事も家もしっかりしている元妻から
共同親権も取ることができなさそうな
崖っぷちにいる。
いまの仕事を失うわけにいかないギヨームは
ある女性の運転手をすることに。
高級アパルトマンに住む
その女性アンヌ(エマニュエル・ドゥヴォス)を迎えに行ったが
アンヌは無愛想で、かなり「変わった」人だった。
アンヌは
あらゆる物を嗅ぎ分け、再現できる能力を持つ
天才的な「調香師」だったのだ。
最初はアンヌとさまざまにぶつかり合ったギヨームだが
しかし、アンヌの能力を知り、
お互い、少しずつ心を開いていく――。
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コミュ障な天才調香師と
人生崖っぷちな運転手が出会い、
思わぬバディを築いていく物語。
フランス映画にしてはカリッとさっぱりとした
仕事メイン&男女のバディムービーで
ラブへと行きそうで行かない男女関係に、すごく好感が持てました。
それに
で存在感ありありだった
実力派女優エマニュエル・ドゥヴォスが、やっぱりいい味。
あらゆる匂いを嗅ぎ分けて
再現できる天賦の才を持ついっぽうで
「鼻が効く以外は、けっこういろいろ抜け落ちている」ヒロインを
まあブスッと無愛想に、でもちょっとコミカルに演じていて
実に可笑しい。
スペインのアルタミラの洞窟のような
古代壁画のある洞窟に行き、
そこの香りを嗅いで、再現する、とか
すげーおもしろいし
それほど鼻が効くというのは
一種の超能力のようでもあって
それによって世界が見え過ぎるような辛さもあるんだな――と思った。
相棒となる運転手ギヨームの
悪人じゃないけど、口八丁なテキトーさで世を渡ってきた感を
冒頭1分で上手に見せちゃったり
この監督、なかなかに的を射たキャラクター表現がうまいなあと思いました。
そしてギヨームにも
意外な才能があったりするんですよ~w
ぜひ本編で、ご確認くださいませ
★1/15(金)からBunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開。
とても面白そうな映画ですね。
心が温まるようなヒューマンドラマが大好きなので、とても楽しめそうです!
フランス映画はあまり観たことがなかったのですが、この映画は観てみようかなと思います。