ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ココ・アヴァン・シャネル

2009-09-22 21:52:49 | か行
この連休、見る映画ないよね~

まあイチオシは「正義のゆくえ」ですが
今年はシャネル映画が多いので
話題として


「ココ・アヴァン・シャネル」60点★★


シャネル生誕125周年(!)のこのタイミングに
本拠地フランスが
「うちがやらずにおられるか!」と
「アメリ」のオドレイ・トトゥを主演に
伝記映画に参戦した模様。


8月に公開された
シャーリー・マクレーン主演「ココ・シャネル」と
どうしても比べてしまうんだけど

あちらが出生から晩年まで
シャネルの生涯をもれなく網羅した
超大河ドラマだったのに比べて
(ちょっと橋田壽賀子モード入ってた)


こちらは孤児院時代から
デザイナーとして立身出世する前、
男性をパトロンに持ちつつ、自立を模索していた時代に
スポットを当てている。


シャネルの“恋”に焦点を絞ったのが
フランスらしいし
さすがにムード作りは上手。


しかし、どちらかといえば
シャネル映画に現代女性が求めているのは

ひらひらドレス全盛時代に
「そんなのダサい!」と異を唱え
パンツスーツでわが道を行った

元祖「BOSS」的
ワーキングウーマンとしての
彼女の姿なのではと思う。


となるといかんせん、この時代は中途半端。


いまいち盛り上がりに欠ける
結果となりました。


ただ演技人のレベルは超高い。

特にシャネルに出世の道を開く
貴族女性を演じる
エマニュエル・ドゥボスが素晴らしい!


★9/18から全国で公開中。


来年のお正月第二弾で
もう1本
デザイナーとして成功したシャネルと
妻子持ちの作曲家ストラヴィンスキーの
秘めたる恋愛を描いた
「シャネル&ストラヴィンスキー」が公開されます。

マクレーン版と3本
まとめて比較するのが
一番おもしろいかも。

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2 コメント

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ブランド (三本毛)
2009-09-22 23:17:14
のことはさっぱりわからないんだけど、シャネルさんってきれいな人だったの?
これだけ恋愛の部分にスポットが当たるということは、それなりの美女だったのかな。
やはり、一時代を築いた人というのは、映画になるほどの人生を歩んでいるんですね。
返信する
美人というより (ぽつお番長)
2009-09-22 23:33:52

個性的…?

合コンではあぶれるタイプだな。

ツウにはウケるって感じ。

でも番長もシャネルの人生って
ここ2本の映画で始めて知ったんだけど
超おもしろいよ。

伝記も40作以上書かれているらしい。

なんたって
いまもこんなに現役バリバリの
ブランドなんだし

125年も前に
生まれた人なんて感覚ないよねー
返信する

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