ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

リンカーン/秘密の書

2012-10-27 23:05:17 | ら行

ティム・バートン製作。

主役級のスターが誰も出てない、というところに
気概を感じますね、ハイ。
(まあドミニク・クーパーは主役あったけど・・・笑)


「リンカーン/秘密の書」3D版 46点★★☆


*************************

1800年代のアメリカ。

貧しい開拓農民の家に生まれたリンカーンは
少年時代に、最愛の母を亡くしてしまう。

母親を死に至らしめたのは
地元の名士バーツ(マートン・ソーカス)だった。

母の復讐を誓い成人したリンカーン(ベンジャミン・ウォーカー)は
バーツと対峙する。

しかし、バーツは銃弾を浴びても倒れない!

重症を負ったリンカーンを救ったのは
謎の男ヘンリー(ドミニク・クーパー)。

リンカーンはヘンリーから
驚くべき事実を聞く。

バーツは強大な力を持つヴァンパイアで、
しかもヴァンパイアは全米に暮らしているというのだ――。

「彼らを殺すハンターにならないか」と
ヘンリーに持ちかけられたリンカーンだが――?!

*************************


あのリンカーンが、
ヴァンパイアを相手に戦っていたという
仰天のストーリー。

それを
「ウォンテッド」の監督らしく
斬新な構図とグリグリ&ゴリゴリな映像で
体験型の“3Dアクション”として魅せます。

特に騎乗での戦いは見応えあるし、
アクションを長引かせず、
割りにアッサリけりをつける引き際も退屈せずに済む。

ただ、やっぱり話は
いかんせん、ぶっ飛びすぎかな(笑)

ヴァンパイアとの合戦が
黒人解放、そして南北戦争につながるいう構想――
いや~ぶっ飛んでるよねえ(笑)

まあラストまで破綻することがないのは
なかなかスゴイなとは思うし

中身より、なにより“絵”で楽しむものかと。

リンカーンの時代背景や、
彼が劇場に向かうラストは
「声をかくす人」を観たおかげで
理解できました。

映画って
何が、どこでつながるかわからないのが
やっぱりすごいねえ。


★11/1(木)から全国で公開。

「リンカーン/秘密の書」公式サイト

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