湊かなえの原作を
読むのをガマンして観ました。
「北のカナリアたち」６１点★★★
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現代。
東京で図書館司書として働くはる（吉永小百合）のもとを
刑事が訪ねてくる。
彼らはある青年（森山未來）を探していた。
それは、はるのかつての教え子だった。
はるは20年前、北海道の小さな島で
小学校の先生をしていたのだ。
教え子はわずか６人だけだった。
しかし、ある理由で彼女は島を離れた――。
はるは青年を探すため、
当時の教え子たちに会いに行くが――。
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……う～ん。
期待が高すぎたか、というのが率直なところ。
ある事情で島を追われた先生が
20年後、教え子を訪ね歩き、
さまざまな秘密が少しずつ明らかになる――なんて
超・おもしろそうな設定だもんねえ。
確かに話はいいと思うんですが
この映画で一番のネックになってしまったのは
主演の吉永小百合さんだと思う。
個人的には大好きだし
確かに年齢を超えているし
凄いし、キレイなんだけど
こういう作品で彼女に40歳代をやらせる時点で、
時系列がどうも混乱し
それ自体がミステリーになってしまう。
「いったいこれ、いつの話をしてるんだ？
」的なね（苦笑）さらに小百合オーラ
が、男女の生臭さなんかを、キレイに消臭してしまっているので、
事件の根本にあるものが不鮮明な感じ。
つまり、湊ミステリーのドロドロ的なものが
キレイに相殺されてしまっているというか（笑）
ただ阪本順治監督は
そういう映画にはあえてしなかったとも思えます。
花畑を先生と生徒たちが
合唱しながら歩くシーンとか
名画を彷彿とさせるような雰囲気もたくさんあったのも
狙いを感じます。
満島ひかり、宮あおい、小池栄子と
俳優陣もよい選出。
松田龍平氏も
けっこうダークホースでした。
★11/3（土）から全国で公開。
「北のカナリアたち」公式サイト
まあ書くのヒヤヒヤですが
吉永さんの“偶像”が
うまく作用する作品だって多いんですけどね。
例えばこの題材で
フランソワ・オゾンが
カトリーヌ・ドヌーヴを撮ったら
全然違う、自由なアプローチが
考えられるだろうなア、とか
無駄な想像をしてしまうのでした。
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あ～、残念、なんて残念なんだ。
吉永小百合主演で、いけしゃあしゃあとそんな作品作るかのよ～、と一発目の突っ込み!!!!
その上、福本清三をさりげなく使うとは、許せん、東映め!!!
東映が周年記念作るなら、時代劇かやくざ屋さんとかの男物でしょう、絶対。
さて本作、番長のご指摘通り吉永小百合に工夫なし。髪型だけで20年の時の流れを表現するのは、ウルトラ付きの安易というもんです。
また、里見浩太朗も年を取らないと不思議満載。
その上、刑事に見せられた写真を返さないの？これだけでも変(もう序盤から突っ込みモードでした)。
その上、同じような展開の繰り返しに白けました。
意地悪な言い方ですが、とある映画のキャッチフレーズに「全員悪党」というのがありましたが、この作品のキャッチフレーズも作りました。
「全員トラウマ」
評価 「あなたへ」同様年齢に少々無理のある設定をどうごまかせばいいのだろう。ある意味、残念。
ついでに、湊かなえとは相性が悪い。
一昨年の私のワーストワンは「告白」でした。「告白」ではAIDSへの偏見、今作では、吃音とパニック障害への偏見はないでしょうか？またまた、観て嫌な気分になりました。
東映60周記念だったですねえ・・・
来年1/19公開の
「東京家族」は
山田洋次監督50周年記念ですねえ。
・・・関係ないか（笑）