ブルース・ダーンがお茶目!(笑)
「43年後のアイ・ラヴ・ユー」69点★★★☆
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御年70歳のクロード(ブルース・ダーン)は
LA郊外に一人で住む元演劇評論家。
妻に先立たれ、最近は記事にもそうお呼びはかからず
近所に住む親友(ブライアン・コックス)と
飲んでる薬や病歴自慢で盛り上がるような
のんびりとした老後を過ごしている。
そんなある日、クロードは
昔の恋人で女優のリリィ(カロリーヌ・シロル)が
アルツハイマーを患い、施設に入った事を知る。
もう一度リリィに会いたいと願ったクロードは、
なんと自分もアルツハイマーのふりをして
リリィと同じ施設に入居する「芝居」を思いつくが――?!
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なんだか今年は年末年始からずっと
アラ70、いやアラ80が主人公の
”うまみな映画”を観ている気がするんですが(笑)
こちらは
「ネブラスカ~」で77歳にして、カンヌ主演男優賞を受賞、
アカデミー賞主演男優賞にもノミニーされた
御年84歳、ブルース・ダーンが主演。
――魅せてくれます(笑)。
施設に入ったかつての恋人のため
アルツハイマーのふりをして
自分も施設に潜り込む主人公。
いろいろ考えると「え⁈」なところは
あるにはあり
そこまで「深い」わけじゃないんですが
このライトな味わいこそが、この映画に
ジャストなのかもかもしれない。
それに
ブルース・ダーンのいたずらっぽいニヤッ顔がチャーミングで、
なんか、許してしまうんだよなあ(笑)。
悪友役、ブライアン・コックスの存在もよく、
さらに“元女優”という設定のヒロイン演じる71歳、
カロリーヌ・シロルの美しさは
「うわー、キレイな人!」と
誰もに思わせると思う。
そのオーラを
パッと画面に花が咲くかのように表現した
監督、素晴らしいです。
そしてなにより
上映時間89分、というところが
シニア観客をよくわかっていらっしゃる!(笑)
★1/15(金)から新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。