ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

グッバイ・ゴダール!

2018-07-14 12:57:25 | か行

 

ステイシー・マーティンはカワイイ(笑)

 

「グッバイ・ゴダール!」60点★★★

 

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19歳のアンヌ(ステイシー・マーティン)は

気鋭の映画監督ジャン=リュック・ゴダール(ルイ・ガレル)の

新作「中国女」の主役に抜擢される。

 

ゴダールと恋に落ち、結婚し、新しい友人たちと出会い、

刺激的な日々を送るアンヌだが

ゴダールは映画制作よりも、革命に熱中していき――?!

 

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「中国女」に主演し、ゴダールと結婚した

アンヌ・ヴィアゼムスキーの自伝を映画化したもの。

 

「勝手にしやがれ」の時代から

ゴダールにどんな変化があったのか。

陰鬱で陰険で、口を開けば人を不愉快にさせる

ゴダールが、どうしてこうなっていったのか・・・・・・は、

なんとなくわかった…という感じかな(笑)

 

 

学生や労働者と一緒に政権に反発し、

革命を叫んでも

所詮、彼を取り巻く世界はブルジョワジー。

 

オシャレな暮らしと、著名人を親戚に持つインテリたち、素敵な別荘・・・・・・

世の中のあらゆることを皮肉りながら、結局描かれているのは

冷えていく夫婦という、それこそ究極に陳腐な話(苦笑)

その皮肉が、強烈でしたねえ。

 

アンヌ役のステイシーは

「ニンフォマニアック」(13年)で強烈な印象を残した彼女。

キュートでとてもいい。

 

ただ

役者が観客に話しかける、苦手なタイプの作りなので

ちょっと点辛。

 

それにゴダールの「非道」っぷりは

アニエス・ヴァルダ監督の「顔たち、ところどころ」(9/15公開)

でもよーくわかったから(苦笑)

 

★7/13(金)から新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開。

「グッバイ・ゴダール!」公式サイト

コメント
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