ステイシー・マーティンはカワイイ(笑)
「グッバイ・ゴダール!」60点★★★
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19歳のアンヌ(ステイシー・マーティン)は
気鋭の映画監督ジャン=リュック・ゴダール(ルイ・ガレル)の
新作「中国女」の主役に抜擢される。
ゴダールと恋に落ち、結婚し、新しい友人たちと出会い、
刺激的な日々を送るアンヌだが
ゴダールは映画制作よりも、革命に熱中していき――?!
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「中国女」に主演し、ゴダールと結婚した
アンヌ・ヴィアゼムスキーの自伝を映画化したもの。
「勝手にしやがれ」の時代から
ゴダールにどんな変化があったのか。
陰鬱で陰険で、口を開けば人を不愉快にさせる
ゴダールが、どうしてこうなっていったのか・・・・・・は、
なんとなくわかった…という感じかな(笑)
学生や労働者と一緒に政権に反発し、
革命を叫んでも
所詮、彼を取り巻く世界はブルジョワジー。
オシャレな暮らしと、著名人を親戚に持つインテリたち、素敵な別荘・・・・・・
世の中のあらゆることを皮肉りながら、結局描かれているのは
冷えていく夫婦という、それこそ究極に陳腐な話(苦笑)
その皮肉が、強烈でしたねえ。
アンヌ役のステイシーは
「ニンフォマニアック」(13年)で強烈な印象を残した彼女。
キュートでとてもいい。
ただ
役者が観客に話しかける、苦手なタイプの作りなので
ちょっと点辛。
それにゴダールの「非道」っぷりは
アニエス・ヴァルダ監督の「顔たち、ところどころ」(9/15公開)
でもよーくわかったから(苦笑)
★7/13(金)から新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開。