ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

セルフレス/覚醒した記憶

2016-09-01 20:54:37 | さ行


もっとメカメカ系のSFかと思ったら
マインド系要素が高く、なかなか。


「セルフレス/覚醒した記憶」70点★★★★


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建築家のダミアン(ベン・キングズレー)は
知性・財力・権力すべてを手に入れた男。

しかし、病に倒れ、余命半年と宣告される。

全てを手に入れても、余命には勝てないのか――

そんなダミアンにある人物が
驚くべき話を持ちかける。

「遺伝子操作で創り出した若い肉体に
あなたの頭脳を転送することができますよ」――

悩んだあげく、
ダミアンが出した決断は――?!


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「落下の王国」(06年)が
いまだに焼き付いてるターセム・シン監督×
「デッドプール」(16年)ほか
いまのってるライアン・レイノルズ主演。

宣伝ビジュアルから
もっとメカ&アクション系のSFをイメージしたけれど
意外とマインド系なサスペンスでした。


高額な費用を払って
老いた肉体を、新しい肉体に転送して
生き続けることができるとしたら――?という話で

これが実にありそうな感じに出来ている。


遺伝子操作で生み出された人体だ、と聞かされて
大金持ち(ベン・キングズレー)の意識が
若者(ライアン・レイノルズ)の体に移植されるんですが、
実は、そうではなく、ある秘密が・・・?という展開。

外観はライアン・レイノルズで
中身はベン・キングズレーという状況が
ふと、我に返るとおかしくもあり。


アクションもあるんだけど
どちらかというと
人間の良心や倫理が、どっちに転ぶのか?!というのが見どころで
けっこうハラハラする。

中規模SFで117分はちょっと長い気もするけど
まずまずの満足感です。

ただターセム・シンらしさを感じたのは
大金持ちのベン・キングズレーが住んでる
金ピカ&ゴージャス御殿くらいかなあ。


★9/1(木)からTOHOシネマズシャンテほか全国で公開。

「セルフレス/覚醒した記憶」公式サイト
コメント (2)
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