カレーは魅惑よねん。
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「聖者たちの食卓」66点★★★
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インド北西部にある“黄金寺院”。
ここでは毎日10万食(!)の食事を
巡礼者や旅行者のために無料で提供している。
その無料食堂の風景を映し出す
ドキュメンタリーです。
監督は映像作家で料理人でもあるベルギー人の夫婦コンビ。
たまたま“黄金寺院”を訪れ、
感銘を受け、撮影許可を取ったのだそう。
で、本編は
ナレーションなどなし。
大鍋に火を入れるシーンから始まり、
大量の一斗缶や食器、野菜の収穫シーンなど、
カメラが切り取るものに、実際さほど新味はない。
しかし
見どころはその圧倒的な量と手際のよさ。
大勢の人々が(ボランティアの方々らしい)分業で大量のニンニクをむき
タマネギを刻み(これが一番大変そうだ!)、
ナン種を丸め、延ばし、焼き、料理を作っていく。
出来上がったカレーは4種類で、
いずれもおかわり自由っぽい。
食べ終わると自分で食器を片付け、
また次の人々に床を譲る。
きっと明日も明後日も100年後も、同じ風景が続くのだろう。
そう思うと、意識がフッと時空を超える。
料理が永久の時間を、想像させる不思議。
実際、この寺院では
500年に渡って、この光景が続いているらしいです。
・・・カレー・・・(遠い目。笑)。
★9/27(土)から渋谷アップリンク、新宿K's cinemaほか全国順次公開。
「聖者たちの食卓」公式サイト