いかにも、ワシの大好物っぽいミステリー♪
「記憶探偵と鍵のかかった少女」69点★★★☆
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人の記憶に入り込み
事件の真相に迫る能力を持つ“記憶探偵”。
優秀な記憶探偵ジョン・ワシントン(マーク・ストロング)は、
ある少女の記憶に潜入するよう命令を受ける。
少女とは、大富豪の一人娘である16歳のアナ(タイッサ・フォーミガ)。
誰にも心を開こうとしないアナの記憶に入り込んだジョンは
あまりにも衝撃的な出来事を目にして――?!
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ゴヤ賞新人監督賞ノミネート作。
実際、中身はさほど凝った話ではないんですが
見せ方がうまく、結構ハラハラ楽しめました。
まず
問題を抱えた資産家の少女が
記憶探偵ジョンに助けを求める。
ジョンが彼女の記憶を探ると、
彼女を虐待する義父など、悲惨な事情がボロボロ出てくる。
しかしですね
その記憶がすべて正しいかどうかはわからない。
だって記憶は「こんなことがあったかも」と
本人すらだまし、嘘をつくことがあるんだから……って
そのへんが面白いと同時に、
実に難しいミステリー。
だって
「記憶が嘘かもしれない」となったら
本末転倒なんですもん。
それでも
“人の記憶に入り込むことができる”主演男優
マーク・ストロングの目ヂカラが強く
「ああ、この人ならそういうことできそう」と
説得力があるのが決め手かもね。
ホラー的脅かし要素や、テクも満載で。
ただ
ラストが読めてくるとトーンダウン。
まあ最後まで
「え?このためだったのか?!」的な
モヤモヤが残ることは残りますな。
★9/27から新宿ピカデリーほか全国で公開。
「記憶探偵と鍵のかかった少女」公式サイト