久々に楽しい!周防監督作品。
「舞妓はレディ」72点★★★★
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舞台は京都。
小さいながらも歴史ある花街「下八軒」では
舞妓がもうすぐ30歳になる百春(田畑智子)しかいないのが悩み。
そんなある日、下八軒に
「舞妓になりたい!」という少女・春子(上白石萌音)がやってくる。
偶然その場にいた言語学者の京野(長谷川博己)は
春子が鹿児島弁と津軽弁のバイリンガルだと気づく。
「そんな訛りで舞妓は無理!」という周囲に対し、
京野は彼女の訛りを直し、一人前の舞妓にしてみせると宣言するのだが――?
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ここ何作か、重めの社会派題材(と、奥様主演)が続いた
周防正行監督。
久々に、気持ちよい
お仕事&成長エンタテイメントで楽しめました。
まず
ヒロイン少女の伸びやかな歌声に驚きます。
その存在感と相まって、実に清々しい。
最初は歌が始まったときは
「ありゃ、ミュージカルなの?」とびっくりしたけど、
みんなマジに歌ってるし、うまいので
けっこう自然にハマっていきます。
田舎から出てきた少女の“舞妓修業”だけでなく
言葉や方言をネタに盛り込んだのも眼目で
ストーリーにも芯があるので
いきなり歌って踊ってになっても、これはこれで楽しめる。
劇中ソングも、みな歌詞がわかりやすく、メロディがキャッチーなので
見終わって「ま~いこはレディ~」の歌が
頭のなかでループすること、間違いナシ!(笑)
長谷川博己、田畑智子ら
「ここでこの人か!」とニヤッとできる配役もいい。
ラストはボリウッド映画のような歌と踊りの大団円!(笑)
敷居の高い花街の仕組みを知ったり、
遊び方を知ったり。
これだけ楽しめるなんて、日本人にもお得でしょう。
海外でウケそうだけど
日本人も意外と知らないですからね。
★9/13(土)から全国で公開。
「舞妓はレディ」公式サイト