ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ウェイバック -脱出6500km-

2012-09-05 23:19:25 | あ行

いい映画なんですけど、
なんかドッと疲れた・・・(笑)


映画「ウェイバック -脱出6500km-」69点★★★☆


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1940年。
政治犯となったポーランドの青年ヤヌシュ(ジム・スタージェス)は
シベリア収容所に入れられる。

無実を訴えるヤヌシュは収容所からの逃走を考えるが、
周囲の環境は逃走など許さない、過酷なものだった。

それでも諦めないヤヌシュは、仲間を募り
密かに計画を練り、仲間を募る。

アメリカ人の技術者(エド・ハリス)らに加え
ナイフを隠し持つ危険な男・ワルカ(コリン・ファレル)も
土壇場で加わることになった。

そして猛吹雪の日、
いよいよ6人は脱走を決行する。

だが行く手には
壮絶な試練が待ち受けていて――!?

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第二次大戦中に、シベリア収容所から脱出した男の
実話に基づく物語。

ひたすら歩き続ける2時間13分ですが
常にピンと糸が張り詰められ、退屈はしなかったな。


まず凍てつく過酷なシベリア収容所で
仲間となる人選をするまでが、ひと盛り上がり。


精神的に堅牢そうな人物、
野蛮だがサバイバルに長けた男(コリン・ファレル)らが
チームとなって逃げるんですが

各々が命をつなぐために、
得意分野を発揮していく感じで
まさにRPGの“パーティー”。

なかでも寡黙で賢者ふうのエド・ハリスがいいっす。

吹雪の雪山の次は、果てしない灼熱の砂漠……
待ち受ける困難も悲劇はかなり壮絶ですが

しかしそれらを黙々とやり過ごし、
「とにかく進むだけ!」という
愚直なまでの演出も好感でした。


ただ、道中はさすがに長かったのと
逆に最後がはしょり気味になっちゃったのが、
バランス悪くて惜しい。


「ワン・ディ 23年のラブストーリー」の
ジム・スターシュは好演していました。


★9/8(土)から銀座シネパトスほか全国で公開。

「ウェイバック -脱出6500km-」公式サイト
コメント
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