タイトルまんまに
“マシンガンを持った牧師”の
実話に基づく話です。
「マシンガン・プリーチャー」69点★★★☆
1990年代、米ペンシルバニア州。
サム(ジェラルド・バトラー)は
麻薬と酒と、犯罪が日常なろくでなし男。
美しい妻(ミシェル・モナハン)と、可愛い子どももいるのに
相変わらず強盗などを繰り返していた。
だがある出来事がきっかけで
教会に通うようになったサムに、変化が起こり始める。
その後、ボランティアで
スーダンの難民キャンプを訪れた彼は
現地で行われている信じられない蛮行を知る。
そして子どもたちを守るため、
自ら立ち上がるのだが――?!
現在進行形の実話に基づく話で、
まさに映画のような現実を、映画にしたというものですね。
前半は
ジェラルド・バトラーの
前科ありまくり、妻泣かせまくりの
超ろくでなし男ぶりが本格的なんで、
「一体これが、どうやったらスーダンと結び付くのか?」と
訝しみつつも、興味津々。
で、彼がアフリカ行ったのは
映画開始から40分後あたりという(笑)
まあそんな彼の背景があるからこそ
「アフリカで人助けをするいい話」じゃ済まない
複雑さが生まれてくるんですけどね。
正義感に燃える彼は
正しいことを唱え、リーダーになっていくんですが
しかしだんだんエスカレートし、
ちょっとヤバイ感じになっていく。
そんな彼が、現地で一緒に活動する女性に
敵のリーダーに「似ている」と言われてしまうくだりが
最高の見せ場ですね。
カリスマ性も、素晴らしい行動力も、
「何を信念にしているか」によって諸刃の剣になるのだ、ということが
実によく伝わりました。
ちなみに本人はこんな方。
人生酸いも甘いも感ありますねえ(笑)
エンドロールにも登場するのでお見逃しなく。
かーなりのワルっぷりに、実話の重みがますます。
★2/4(土)からヒューマントラストシネマ有楽町&渋谷で公開。ほか全国順次公開。
「マシンガン・プリーチャー」公式サイト