ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ザ・ウォーカー

2010-04-09 03:33:49 | さ行
うーん、これは
点数つけるの難しいなあ・・・


「ザ・ウォーカー」70点★★☆



「マトリックス」シリーズを製作した
ジョエル・シルバーが
ヒューズ兄弟という新たな兄弟監督を見出して作った
世紀末アクションです。


世界の終末から30年。


“ウォーカー”と呼ばれる男(デンゼル・ワシントン)は
世界にたった一冊残った「ある本」を運ぶため
西へと旅を続けている。


が、本を狙う独裁者(ゲイリー・オールドマン)が
その行く手を阻む――。



始まって5分で、正直
「こりゃダメだ」と思ったんですよ。


刃物の擦れる音まで聞こえてくるような
そりゃもう
凄まじいまでのバイオレンス臭で。


でも
「世界の終わった、その後」って世界観には
やっぱり
惹かれるものがあるんですよねえ。


そうこうしているうちに
キリスト教のモチーフを散りばめた
意味ありげなストーリー展開と

セピア色で描かれる
スタイリッシュな映像に
ぐいぐい引きずり込まれてしまった。


本をめぐる結末も
意外に「おっ」という・・・。


ただ「マトリックス」には到達しておらず
向かない人には
全然向かない映画だと思います。


崩壊!廃墟!ときめく!
という趣味のかたにはおすすめです。


最近、この手の映画には
雑誌penの「キリスト教特集」が
相当、役に立ってます。





★6/19から全国で公開。

「ザ・ウォーカー」公式サイト
コメント (2)
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